それは…
【文芸部】
小説家を目指す私が夢への一歩を踏み出せるかもしれない。
そう私の直感が告げた。
それに、同じ夢を持つ友達が欲しいと小学生の時から思っていた。
もしかしたらものすごく気の合う友達がいるかもしれない。
そう思った私は、ふと美羽から聞いた文芸部の噂を思い出した。
それは、
3年生の文芸部部長は、リアルな小説家なんだということだ。
ペンネームを使っているため、どんな小説を書いているのかは不明だが、本を出しているというのは確かなんだそう。
そんなことからか、今年に入って、文芸部の入部希望者が増えてしまい、文芸部に入部することが困難になった…らしい。
それでも私は…
そう決意したのだった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!