第2話

悩み
私、有栖川美桜(ありすがわみお)。新中学1年生。成績はいい方だと思う。そして、私の双子の姉、有栖川美羽(ありすがわみう)は小5の時から人気ファッション誌のモデルを務めている。
そんな姉を持つ私は、週末のお出かけといったら姉の付き添いばかり。仕事現場以外はあまり出かけない。美羽が有名すぎて、人だかりになってしまうから。
お母さんとお父さんは共働きで、夜遅くに帰ってくる。だから、家では私と美羽で過ごす。仕事に行く時は美羽のマネージャーさんも一緒。
つまり、私には、学校の休み時間ぐらいしか、自分の自由な時間がない。
だからと言って、学校がものすごく楽しいというわけでもない。
友達は少ないし、私の周りはいつも美羽の話で持ちきり。だから私の居場所といったら図書室ぐらい。
私は本を読むのが好きで、将来は小説家になりたいと思っている。
昔、美羽と一緒にモデルの仕事をやらないかと勧誘が来たことがあった。でも、私は人前に立つことが苦手。だから断った。でも今になると仕事を断ったことを後悔している。