第10話

作文
分厚い冊子の表紙には
『文芸部 入部審査』
と書いてあった
次のページをめくると、文字数の指定など、詳しいことが書いてあった
冊子をさらっと読み進める
私の目を止めたのは、作文のテーマについて書いてあるページだった
有栖川美桜(ありすがわみお)
有栖川美桜(ありすがわみお)
自分と家族…
そう
作文のテーマは
自分と家族について
だった
私は真っ先に、双子の姉、美羽と私について書こうと思った














『私の姉』
 私の双子の姉は特別です。名前は有栖川美羽。
そう、あの有名ファッション誌の表紙を飾っているのは私の姉です。そんな姉は私の自慢であり、憧れです。
 ですが、楽しいことや、嬉しいことだけではありません。休日は姉の買い物の付き添いで持ちきりだし、少し街を歩くだけで姉の周りには人だかりができてしまいます。なので、私が自由に振る舞うことのできる学校は私にとって大切な場です。
今までは我慢の連続でしたが、自分でやりたいことを思いっきりするという機会も必要だと思い、私は文芸部に入部しようと決意しました。それと同時に、将来は姉に負けないぐらい有名な作家になりたいと思います。