次の日の遊びの合宿に、金指が彼女を連れてきた。大会のビデオを見たい、と。
そして。
なんか女子多いな。バスケ部だけじゃなくて、女子がたくさん来てた。そうよね、、、こんなにカッコイイんだもん、、、女がほかっとかないよね。
・・・まえ、高橋くんがそういってたよな。
心は高橋くんを、探してる。
でも、ここでは、あたしは藤ヶ谷先生の彼女。
お母さまにエプロンをさせられ、お手伝い。
時折、
って、餌を撒かれ、、、頑張るしかない。
廻って挨拶してくれるあたり、ほんとかわいい❤️
3枚目のピザが焼けたとき、那須くんが近寄って来た。
那須くんは、婚約指輪を触りながら私の顔を見て話し始めた。
あなたちゃんが好き
どんな女の子より。
この先しばらくは好き、、、
あなたちゃんがほかの男をどんだけ好きでもいいんだ、
ただ、好きって思いで死にそうだから、言ったよ
那須くんは、あの日車の中でわたしたちがしてたみたいに、手のひらに、
みてた
と、書いた。
そう言って、私は母屋へ向かった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!