あなたと手を繋いで歩く
ただ、それだけの事なのに、、、
それすらオレたちは、出来なかった。
こんなに好きなのに。
信号待ちで、あなたがオレを覗き込む。
あなたがにこっと、笑った、、、、
笑うんだ、
あなた、笑うんだね
少しうなずいて、悲しそうに笑った。
身体がバラバラになりそう、、、
関節という関節が外れてしまいそう
あなたが指を指した。
中学の先生してた時のアパートみたいなアパート。
3階まで上がる。
鍵は、オレが開けた。
あの頃と同じように暮らしてた。
オレがあなたと恋に落ちた、あの部屋。
なんで、ダメになったんだっけ?
そんな事を考えてた。
バカでかいテーブルにあなたが紙を貼り付けていく
ボールペンを手渡され、、
あなたは、そこに
石倉あなた
と書いた。
知りたい?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。