第911話

シカゴへ
1,089
2020/07/31 16:00
4月3日、私はシカゴに発った。




高橋くんは、車で送ってくれた。










知らない間に、大人になってた。








信号待ちで、私の手を握り、






高橋くん
高橋くん
待ってるから
高橋くん
高橋くん
オレのとこに帰って来て





と、声を震わせて言った。




もう、迷いはなかった。







あなた

うん。ハタチの誕生日ね

高橋くん
高橋くん
誕生日プレゼント、リクエストしていい?
あなた

うん、いいよ。なに?

高橋くん
高橋くん
んふ、、、ちょっと、恥ずかしいな
あなた

リクエスト聞くの初めてかも。

高橋くん
高橋くん
婚姻届、書いたやつ
あなた

んふ、、、うん、わかった

高橋くん
高橋くん
オレ、指輪用意していく
高橋くん
高橋くん
恭平くん、もう待たないから。マジで、来なかったら、しらねーかんな?
あなた

あたしだけじゃないけどね。





高橋くんとの未来を夢見てた。


いつも、諦めてた、最初から。でも、、、









今回は、もう、諦める理由すらない。







あなた

高橋くん、、、ありがとう

高橋くん
高橋くん
なに?
あなた

ずっと、追いかけてくれる

高橋くん
高橋くん
たいがい、キモいよね
あなた

ううん、、、ほんとは、ずっと嬉しかったよ

高橋くん
高橋くん
かわいい顔で、そんなに人と話さないでね
あなた

ぶすちゃーこだもん

高橋くん
高橋くん
それが本当なら、恭平くん、助かるんだけどな





空港に着いたら、高橋くんは話さなくなった。







高橋くん
高橋くん
止める?





やっぱり、そっちだったか、、、






あなた

やめない。あたし、いい女になってくる

高橋くん
高橋くん
もういいよ、、、恭平くん、心配。
高橋くん
高橋くん
あなた、どっか行っちゃうんじゃないかって。
高橋くん
高橋くん
恭平くん、死にそう
あなた

あたし、高橋くんに見合う女になる

高橋くん
高橋くん
無理だよ、恭平くんをみくびってもらっちゃ、こまるなぁ
高橋くん
高橋くん
うそっ!!わかった、言うよぉ
高橋くん
高橋くん
オレ、寂しいから、1人にしないで!!
高橋くん
高橋くん
お願いっっ!!




むぎゅっ♡







高橋くん
高橋くん
ぜってー来いよ?
高橋くん
高橋くん
オレ、恭平うさぎ、死んじゃうから。






かわいすぎ。


次会う時は、、、お嫁さんにしてね





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