高橋くんって、青なんだ、、、
あ、さらに応援団なんだ、、、
あたし、知らない事ばっかり。
入場のお手伝いとか、綱引きの綱片づけたり、
父兄綱引きの参加者募集したり、、、
それっきり、金指くんは本部席に現れなかった。
そのまま、女子リレー。
そこに、職員が混ざる、、、
はぁ、、、気が重い、、、
白団応援団に、那須くんと大橋くん
赤団応援団に、藤井くん、佐藤くん
青団応援団に、高橋くん
ワーワー歓声すごいけど、わかる。
男子バスケ部、みんな、
『あなたちゃーん!!』
男子バスケ部の為にも、がんばるわっっ!
あーーー!!!!どーにでもなれ!
↑と思うしか、出来ない
バトンを、受け取り、ただひたすら走る。
前を走る子が誰なのか、
後ろはどれくらいで追いかけてくるのか、
そんなのわからない
白団を抜け、赤団団を抜け、青団に入った時、
あなたーー!!!腕振れ!うで!!うで!!
高橋くんの声だけが聞こえた。
青の団旗を持ったまま、走ってくれる。
アンカーは、藤ヶ谷先生。
あそこまで、バトンを渡したい!!
藤ヶ谷先生は、早かった。
初めて、カッコいいと思った←おい
職員チームは2位だった。
事もあろうに、私は2人抜いたらしい。
気がつかなかった、、、
高橋くんの声だけが、耳に残ってた、、、
嬉しかった。
とても嬉しかったけど、、、
また、何かに気がついてしまった。複雑。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。