勝った。
圧勝だった。
わたしは、彼しか見えなかった。
高橋くんに言いたい、、、おめでとうって。
彼の姿は、どこにもなかった、、、
学校からの応援の人たち
親御さん、、、、
校長はじめ、先生方、、、
わたしは、まみれてしまっていた。
その時、、、
東部中の2年の女子の団体が、きゃーー♡
キイロい歓声を挙げた
太輔が立ってた。
部員はみんな嬉しそう、、、
なんで、ここに太輔が来るのよ?
勝手に早く帰って来ないでよ!!
高橋くん!!あたしにだって、言わせてよ!!
嬉しい気持ちと、情けない気持ち、
焦る気持ちと、嬉しい気持ち、
だんだんパニックになって、、、
涙が出てた。
こんなところで泣いてられないと、
トイレに向かう細い廊下の向こうに、私の求める人がいた。
見つけた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!