第4話

three
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2021/11/22 11:55













及川観察日記


そう自分の字で書かれたノートを開いて, 及川の行動を思い出す。








11 / XX / X / 13:091時9分 / 昼休み


 1, 2, 3, 4 時間目と寝てたけど,
 昼ご飯の時間になったら学校の中庭に走っていった。
 ちゃんとお弁当を持って, 全速力で。

 そこまで追いかけて…とかはないけど,
 クラス内とはまた違う及川が見れるのでは。
 と, ちょっと期待したり。








思いつく言葉を, 昼食のサンドイッチを頬張りながら利き手で書き表す。




さすがに昼ごはんを食べている様子は見に行けないが, ( 見に行ったらちょっと気持ち悪い気がする )

見れる範囲で日記を付けていくのが基本ではないか, と思う。




人の日記つけるのは基本は有り得ないけれども。






?「 だ〜れだ。 」



『 わっ, ! ? 』







そう言って両目を塞いで来たのは,


この微妙な大きさからして…







『 “ 国見 “ くん? どうして三年の教室に居るの? 』



国見「 いや, 見つけたんで。 」



『 なにそれ, w 』







少し話を聞くと, 国見くんは及川を探しているみたい。







『 及川なら, 岩泉くん達と屋上で ご飯食べてるよ〜 』




国見「 …ありがとうございます, 」





『 ?? どうかした? 』





国見「 いや, そのノート… 」










“ ノート “ という単語を聞いてこんなに体が跳ねたのは初めてだ。



まるで悪いことを見られた時の ギクッ!って効果音が付いてしまうほどに。

実際悪いことをしていたんだろうが。










『 い, いやあ, それは…そのぉ…… 』





国見「 及川観察日記…ふーん, へーぇ, 」






『 うぐぅ……っ, 』










ニヤニヤする国見を睨みながらノートを少し隠す。




その動作を察したのか, 国見はノートを隙を狙って奪い取った。








『 ぁ, ちょ, 国見くんっ、! 』






国見「 1, 2, 3, 4 時間目と寝ていたけど, … 」






『 わー, わー, わー, わー, ! 』














国見「 ふふはっ, ‪w 」









クラスの皆に聞こえるのが恥ずかしくて, 焦るように声を上げると 国見は弾けるように笑った。








国見「 ごめんなさい, ‪w 先輩が可愛くて‪w 」






『 むむっ, だからって先輩を揶揄うでない! 』





国見「 すみません, …‪w 」



















( 反省しろ国見くん!!!! )























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