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第235話

時間との戦い
5,124
2023/05/30 08:28
~あなたside~



まだ陽も昇り切ってない明け方
起床しろとうるさいアラームを大人しくさせれば隣で眠ってる紫耀が唸りながら寝返りを打つ

ぁ、やば、起こしちゃったかな



平野紫耀
平野紫耀
……Zzz


私に背を向けた紫耀の顔を覗き込んでみると、まだ気持ち良さそうに眠っていた

セーフ
こんな朝早くに起こさなくて良かった

ま、あんだけ遅くまで激しく身体を動かしてたんだからアラームの音でなんか起きるわけないか
ただでさえ紫耀は寝起き悪いんだし

しかしちゃんと起きれた私を褒めて欲しい
昨晩はシないで寝ようと思ってたのにスタミナが充分回復したからとかくだらない理由で結局は付き合ってあげたんだから

と、痛む腰を擦りながら私は朝早くから予定している電波ジャックのため、ベッドから抜け出した




____




平野紫耀
平野紫耀
あなた?
桃原
桃原
あれ?起きちゃったの?


身支度を整え、さてそろそろ行こうかと玄関に向かおうとすると、寝癖で爆発した頭をガシガシ掻きながら寝室から紫耀が出て来た


桃原
桃原
ふはっ、頭凄いことになってるよ
平野紫耀
平野紫耀
カッコイイ仕上がりだろ?笑
桃原
桃原
うん、いつもよりもイイ仕上がりになってますね笑


と笑い合いながら近寄って来た頭に手を伸ばせば手櫛でその爆発を鎮めてあげる

すると紫耀はその手を掴むと私の腰を引き寄せ、ギュッと簡単に腕の中に閉じ込めた


桃原
桃原
あんま時間無いよ?
平野紫耀
平野紫耀
うん、わかってる
桃原
桃原
ふふ、甘えたさん?
平野紫耀
平野紫耀
……行かせたくねえ
桃原
桃原
あらま、駄々っ子だった
平野紫耀
平野紫耀
だって…今日一日中思い込みクソサイコパス野郎と一緒だろ?
桃原
桃原
うんまあ…宣伝しまくる日だからね
平野紫耀
平野紫耀
尚更行かせたくねえよ


ギュッと腕の力が強まったと思ったら首筋に埋まる紫耀の頭
途端にチュッと濡れた音が玄関に響き、思わず肩がビクッと跳ねた


桃原
桃原
んっ…
平野紫耀
平野紫耀
感じてんの?
桃原
桃原
違ッ、そんなとこ吸わないでよ…っ、痕付いたら大変っ///
平野紫耀
平野紫耀
そんな強くは吸ってねえだろ…ホントは付けてえけど
桃原
桃原
てかマジで時間無いんだって…んぁ、っ、///
平野紫耀
平野紫耀
俺は暇なんだよ…んっ、1日オフだからな


一瞬顔を上げニヤッと笑ったド変態
すると首筋を啄んでただけの行動はどんどんエスカレートし、気付けば背中は壁に押し付けられていた


桃原
桃原
あっ…しょ、だめだって…っ、くび…っ、舐めないで…っ
平野紫耀
平野紫耀
やっぱ感じてんじゃん
桃原
桃原
感じてな…あぁっ、!
平野紫耀
平野紫耀
寝る前にあんだけ抱いてやったのに…足んなかったの?
桃原
桃原
っ、それは紫耀の方でしょっ、///
平野紫耀
平野紫耀
うん、足んなかったよ?
何発出しても足んねえけどな


首筋を這う熱い舌の感触にゾクゾクと身体が勝手に反応してしまう
そんな熱に侵されながらも脳内ではスケジュールの確認や時間を逆算したりと必死だ


平野紫耀
平野紫耀
あれ?なんかお前のココ、熱くね?
桃原
桃原
そんな…っ、グリグリしないでッ、!///
平野紫耀
平野紫耀
グリグリしてんのはお前の方だろ?腰揺れてんじゃん
桃原
桃原
んぁ、しょ、やぁ…っ


膝をこじ開けられれば股間部に押し付けられる紫耀の太もも
そして勝手に揺れてしまう私の腰



平野紫耀
平野紫耀
俺の脚使って気持ち良くなっちゃうの?
桃原
桃原
違…ッ、///
平野紫耀
平野紫耀
淫乱
桃原
桃原
ひゃ…ッ、!///


耳元で響く掠れた低い声にキュンと下腹部が疼いた
もう淫乱でも何でもいい
今すぐに紫耀のおっきくて硬い熱で掻き乱されたい


桃原
桃原
も、だめ…っ、///
平野紫耀
平野紫耀
だめなの?
桃原
桃原
だ、め…っ、しょおの欲……、えっ?


紫耀が欲しい


そう口にしようとしたと同時に抱き締められてた腕が離れ身体が解放されてしまった


平野紫耀
平野紫耀
だめなら仕方ねえな


違うっ!!
そのダメじゃないよ!!
もう我慢出来ないって意味だよ!!

なんて私の気持ちは届かずに、紫耀は私の唇を吸うように短くキスを落とせば、行ってこいと促して来た


桃原
桃原
…ホントに行っちゃうよ?
平野紫耀
平野紫耀
うん、時間ねえんだろ?
桃原
桃原
そうだけど…
平野紫耀
平野紫耀
続きはお前が帰って来たらちゃんとしてやるから


とニヤッと口角を上げた紫耀
それはまるでお預けな?と言われてるようで…


桃原
桃原
し、したいのは紫耀でしょっ!?///
平野紫耀
平野紫耀
さあ?どうだろう?笑
桃原
桃原
~~っ!!///
もう行くからねっ!!
平野紫耀
平野紫耀
へいへい、行ってらっしゃい


熱を篭らせた身体のまま家を出た私
明け方のまだ冷たい風を浴びても、その熱は中々冷めてくれなかった

























平野紫耀
平野紫耀
俺の方が我慢出来ねえっつーの

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