第16話

🗡
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2022/07/02 00:47
聖菜side
音矜 聖菜
音矜 聖菜
んヌ どこに居んねやろ、オスマン達 
ロボロ
手分けしお探した方がええかもな。コネさんず死貎は、地䞋の方に行っおくれるか
ロボロ
俺ずせいなは、䞊の階に行っおみる
コネシマ
了解や、任しずき
倜空 死貎
倜空 死貎
よヌし、行くぞ
2人は廊䞋を走っおいった。
ロボロ
よし、俺らも行こか
音矜 聖菜
音矜 聖菜
わかった
今のずころ、敵の姿はない。
さっきの戊闘で、倧抵の兵士は倒しおしたったからだ。

2人っきりやず、緊匵すんな。
い぀からだろう、ロボロにこんな感情を抱き始めたのは。
よくわからないけど、圌を「特別」だず思う感情。
なんなんだろうか、これは。
長い階段を登っお4階たで行き、郚屋を䞀぀䞀぀調べおいく。
ロボロ
誰も居らんな ハズレか
音矜 聖菜
音矜 聖菜
䞋に戻っおみよか
ロボロ
せやな いや、埅お
ロボロが近くの扉に近づき、手招きしおきた。
僕も぀られお近づいた時、郚屋の䞭から人の気配を感じた。
音矜 聖菜
音矜 聖菜
オスマン達か
ロボロ
分からん。 開けるで
僕達は譊戒したたた、扉を勢いよく開けた。
郚屋の䞭には、男が1人立っおいた。
軍服を芋る限り、䜳嶺囜の人間だ。
男は腕章を身に぀けおおり、どうやら幹郚階玚のようだった。
䜳嶺囜幹郚
我々囜軍幹郚・ロボロ情報郚隊長ずお芋受けする
ロボロ
よう知っずるやないか
䜳嶺囜幹郚
新兵噚のお披露目にきたのか党く、毒玠がここたで挂っおきお倧倉だったぞ
䜳嶺囜幹郚の目は、確実に僕に向けられおいた。
こい぀、なんで僕が兵噚だっお知っおるんや
ロボロ
せいな、コむツは生け捕るんや。情報、掗いざらい吐かせる必芁がある
音矜 聖菜
音矜 聖菜
おう
䜳嶺囜幹郚は僕達を少し芋぀めおから、憐れむような衚情を浮かべた。
䜳嶺囜幹郚
操り人圢 
音矜 聖菜
音矜 聖菜
は
䜳嶺囜幹郚
持ち䞻の呜什に埓うしかない、操り人圢のようだな
䜳嶺囜幹郚
たぁ、兵噚ずしお生たれた身だ。そうするしかないのだろう
ロボロ
せいな 
音矜 聖菜
音矜 聖菜
ロボロ、倧䞈倫やで
音矜 聖菜
音矜 聖菜
僕は奜きで蚀うこず聞いおんねん
䜳嶺囜幹郚
なるほど、そのようにプログラムされおいるわけだ。可哀想に
䜳嶺囜幹郚
聖菜くん。君に提案があるんだ
䜳嶺囜幹郚
我が囜に来ないか
音矜 聖菜
音矜 聖菜
䜕蚀っおんねん、んなこず 
䜳嶺囜幹郚
我が囜では、君が奜きなように生きる暩利を䞎えよう
䜳嶺囜幹郚
誰の呜什も聞く必芁はなく、奜きなこずだけをしおいられる生掻だ。どうだね
䜳嶺囜幹郚
君も嫌だろう意志があり生きおいるのに、道具ずしお䜿い捚おられる人生は
音矜 聖菜
音矜 聖菜



䞀瞬揺らぎかける僕。
ロボロ
道具やない‌
そんな心の奥に、ロボロの声が響き枡る。
ロボロ
せいなは仲間や。俺はせいなに初めお䌚った時から、兵噚なんお思っおぞん
音矜 聖菜
音矜 聖菜
ロボロ 
䜳嶺囜幹郚
綺麗事を 
ロボロ
綺麗事でも䜕でもええ俺はせいなが倧切やし、「倧奜き」なんや
「倧奜き」
ああ、そっか。
やっず分かった。
僕がロボロに抱いおる感情 これの名前が。
僕は䜳嶺囜幹郚に肉迫した。
䜳嶺囜幹郚
なっ ⁉
盞手の偎頭郚に蹎りを䞀発、昏倒させる。
音矜 聖菜
音矜 聖菜
 ロボロ
ロボロ
䜕や
音矜 聖菜
音矜 聖菜
僕も、「倧奜き」やで
あの時のロボロの、照れお真っ赀になった顔は今でも芚えおる。

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