"愛がなんだ"そう言って投げ出すことが出来ればよかったのに
あなた:「……ごめ、ん…なんでもない」
そう言って許してしまう私がいた
鉄朗:「……そ、っか、、、」
あなた:「……」
鉄朗:「もう予鈴なるし戻るぞ……、」
鉄朗がいつも通り手を引く
私はその手を払うことが出来なくて
払うべきなのか、
引かれた手を見て私は考えることをやめた
教室の近くまで来て
あなた:「もうそろそろでチャイムなるしここでいいよ」
無理矢理笑顔を作りそう言った
鉄朗:「そうか、わかった」
それだけ言って去っていく背中を
止めたくて、でも止めれなくて、
そんな自分が嫌だ、
教室に入ると羽衣が気づき小走りで来た
羽衣:「…大丈夫、?あなた、」
大丈夫じゃない、そう言いたくても言えなくて
さっきのように無理矢理な笑顔で
あなた:「うん!大丈夫!!」
そう返した
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。