第7話

I'm B
2,513
2020/07/24 11:11
紗奈side

3年前入学式の日の事覚えてる?

クラス表を見る為に人混みに入ったけど

人の波に押されて倒れて尻もちをついた私を。

前髪なんか目にかかるくらい長くてスカートも

長い私のことなんか誰も気にしなかったのに

貴方はね。

私に手を差し伸べてくれたんだよ。

黒尾:「大丈夫ですか?」

優しくて。

私は

















____生まれて初めて恋をした。

その日から髪を切った

髪を染めた

化粧をしてみた

みんな私を見てくれた。

匂いにも気を使って香水をつけてみた

スカートも短くしてみた

どんどん可愛くなって

告白もされた。

でも私が付き合いたいと思うのは黒尾くん

貴方だけなの。

そんなこんなで3年生になってしまった

まだ自信はもてなくて

告白は出来ずにいた。

そんなある日友達から聞いた話

『黒尾くん1年の子と
付き合い始めたらしいよ』
目が熱くなって。

視界が歪んできて

涙が溢れた

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