ルカside
怒りでどうにかなりそうだ
何年も押し殺してきた感情が溢れ出てくる
でも、それでよかった
さっきまで多少、効果の残っていた薬も完全に効果が無くなったと思う
本来なら僕は倒れている
だが、この怒りだけで生きてる
立っている
戦っている
でも、身体の限界なんて分からない
この戦いを長引かせてはいけない
僕が倒れでもしたら、2人のお荷物になる
倒れるのは戦いの後だ
それに長くなればなるほど人間が不利
カナヲは目がいい
伊之助は感覚がいい
きっと無惨との戦いでも力になる
僕はその2人の力を後に残すための道になれる
だが、範囲の広い攻撃と氷の人形で鬼との間は開くばかり
何か考えがあるのか
それなら僕は……
使おう
漆ノ型を
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!