帰り道
すみれは麻里と愛に何度も謝った。
[もちろん!3人だけの秘密だよ!]
すみれと愛はそう答えた。
やがて、すみれは交差点で二人と別れ、一人家へと帰っていった。
(は〜、許してくれて良かった。やっぱり、この世に都市伝説とか不思議なことなんかないんだよね)
すみれはそんなことを考えながら路地を歩いた。
突然声がした。
顔を上げると、目の前に見知らぬ少女が立っていた。
同じ歳ぐらいだろうか。
教室には3人しかいなかった。
すみれの問いかけには答えず、少女は淡々とたずねた。
もしかして廊下から見ていたのだろうか。
しかしこんな少女学校で見たことがない。
首をかしげるすみれをよそに少女は話を続けた。
すみれは眉をひそめた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。