第30話

第30話⭐️
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2021/02/15 08:00
グルッペン
グルッペン
…⁉︎
シュッ
グルッペンはギリギリのところでその剣を避けるが…
ゾムのものすごい殺気を感じていた。
トントン
トントン
グルさん…!総統がこんなところで死んだらあかん!ゾムは本気や!
トントンがグルッペンの腕を掴み、会議室から飛び出していく。
コネシマ
コネシマ
ショッピ君…お前は正気か…?
ショッピ
ショッピ
ほんの数秒の沈黙。
次の瞬間には…
コネシマ
コネシマ
ウッ…や、、め、、、、、、ろ…、、!
ツーマンセル以外
コネシマ!!
ショッピ
ショッピ
貴方達を殺す事が俺らの任務だ。
コネシマ
コネシマ
っ!
バタッ
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水、炎、電気、風、闇、風……沢山の異能力が仲間を傷つけるために使われていく。

最恐の異能力者は自分を見失ってただひたすら殺気を放つ。
残りは2人…………
でも、もうタイムリミット。
ゾム
ゾム
見つけた。
グルッペン
グルッペン
ゾム!ショッピ!やめろや!!
トントン
トントン
どうしたんだ!俺らの事がわからへんのか!
グルッペン
グルッペン
大切な、仲間やろが!
ゾム
ゾム
仲間…
ゾム
ゾム
そんなの、知らない!
ショッピ
ショッピ
ゾム
ゾム
ショッピ
ショッピ
ゾム
ゾム
ショッピ
ショッピ
バイバイ。
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ゾムside
目の前の人たちなど知らない。

俺が支えているのは⚜️国総統。

「仲間」なんて知らない。

皆、敵なんだ。殺されるくらいなら、殺してやる。

何も知らない。

俺は、ただ殺戮ショーをするだけの操り人形だから。
(思い出せ!僕の能力は大切な人を守るためにあるんだ!)
俺が知らない「僕」が喋る。

違う!俺に大切な人なんていない!
ショッピだって俺の協力者であるだけだ!

人の優しさなんて知らない!
プツッ
操り人形の糸が切れたみたいに俺はその場に崩れ落ちた。

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