私、百山 ひな(ももやま ひな)
16歳！
臨時メイドをやっています！！
臨時メイド、とは、女子高生でも
学校に通いながらちょっとした隙間や
学校が終わった後に
犬の散歩や、掃除、洗濯、人手の足りないところへのお手伝い、夜食の準備
など、学生でも出来るメイドのことです
もちろん、お小遣い稼ぎなどでする子もいるので試験があります
私は、大変ながらも家事が好きなので
メイドさんには憧れがありました
(もちろん、お金持ちではないので私のお家にはメイドさんは居ませんでしたし、
お金は欲しいです！！でも憧れは強いですよ！)
その熱意を試験にぶつけ、無事、今年
女子高生になった今から、臨時メイドをやらさせていただきます！！

こ、怖い…

ちょっとだけ…

出会いかたが…まちがってるよ〜泣

                            
     ♦

何だか慣れている様な感じがする…

ｶﾞﾗﾗッ

少し開きにくい引き戸を音をならしながら
開ける

ｺﾞﾄｯ

玄関から見える階段から何かが落ちた

ｺﾞﾄｯｺﾞﾄｯ

黒いものが階段から降りてくるのが分かる
恐怖で2人とも手を繋ぎ、寄り添い合う

これは…テレビ画面から出てくるアレでは…？

声を掛けられたことでお互い怖すぎて
抱き合っていたようだ

私もコクコクと頷く

    ♦

炭田 めい(すみだ めい)
という104号室の住人らしい

あははと笑っていた声が一気に止まる
2人とも石のように固まった…

ニコニコと笑う彼女は…

また抱き合うのであった

茶野さんのお腹を抱きながら言う

茶野さんは相変わらず固まったままだ

なんか…ちょっと不安だったけど
楽しくやってけそうだな