第7話

*確認*
79
2019/03/28 16:06
前回の次回予告共に、今回の題名の変更についてのお知らせ。

諸事情により、

【訓練】

から、

【確認】

へと変わりました。
ご了承ください。
それでは、本編です。



*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*
望月 慧莉
望月 慧莉
全員が戦えるように……?
青薔薇 六花
青薔薇 六花
確かにそれは重要。……襲われた時、自分の身を守るのは自分だけだと思うから…
緒咲 真矢
緒咲 真矢
でもそれってどうやるわけ?
ここにゾンビ連れてきて1人ずつ倒すの?
轡 嬉姫
轡 嬉姫
そんなことはしない。……けど、何かしら携帯出来る武器や、使える物を覚えるくらいはしておかないと
天音 日夜
天音 日夜
やだ……もうやだ…
咲 未来
咲 未来
日夜さん…
ほぼ全員が日夜に振り向いた。
ガタガタと震えていた。
怯えていた。
天音 日夜
天音 日夜
それって、たとえ友達でもやらなきゃなんでしょ?
……やだよ。私……友達殺すなんて……
声を発しながら、日夜はポロポロと涙を零す。
考えないようにしても無駄と言うことを今、教えられたような。
そんな気分になる。
楽しかった日々も、辛かった日々も、
学校へ来て、友達と会って、先生に授業を教わって、先輩を尊敬したり、嫌ったり。
沢山思い出をつくった。
それが1年生だとしても3年生だとしても、思い出があるのは変わらない。
陽咲 重
陽咲 重
……もしかしたら、外に出たら……都会のところでは、人がまだ居るかもしれない…
天音 日夜
天音 日夜
ェッ…
陽咲 重
陽咲 重
ほら、ここって生徒少ない田舎の学校でしょ?
でも……あの、都会からはそんなに離れてないし、車とか使えば…多分つけるし…
陽咲 重
陽咲 重
でも、それは……
陽咲 重
陽咲 重
【ここから出ないと分からない事】なんだよ
陽咲 重
陽咲 重
もしかしたら、そんな希望は無いわけじゃない。
ゾンビから元の人間に戻すのも可能かもしれない。
今の技術なら、無理では無いんじゃないかな……
天音 日夜
天音 日夜
なにが……言いたいんですか…
陽咲 重
陽咲 重
…私はそんな希望を持ってる。
だから外に出たい。
なにしてでも生き延びたい。
……日夜ちゃん。
日夜ちゃんも希望をもって。
陽咲 重
陽咲 重
生きて、生きて、生き延びて、希望を持って。
……ここから出よう。
そのために、戦おう
天音 日夜
天音 日夜
そう言って、重は日夜に手を差し伸べる。
ポロポロと流れる涙止まらない。
止まらなかったけれど、日夜はそれを袖で拭って、重が差し出した手を握った。
天音 日夜
天音 日夜
はい…。……ごめんなさい……。
私も……希望を持っていいんでしょうか
陽咲 重
陽咲 重
良いんだよ。希望は誰がいくつでも持っていいの
そう言われた瞬間に日夜はゆっくり重に抱擁ほうようされた。
嗚咽おえつも、短い呼吸も何度も繰り返しながら、日夜は重にお礼を言った。




茜と六花は箒と折れた鋭い竹刀を持って屋上へ。
重と麗が階段の(机の)バリケードの前で待機する。
津崎 麗
津崎 麗
大丈夫ですか?
柊 茜
柊 茜
うん。心配しないで
陽咲 重
陽咲 重
何かあったら音鳴らすなり、呼ぶなりしてね
青薔薇 六花
青薔薇 六花
ありがとう。
茜が『行こう』と言い、六花と共に出発。
バリケードを登り、上からジャンプで降りたかと思えば、すぐに走って階段を登って言ってしまう2人をみると、改めて運動神経が良いなと感じる。


階段を音をたてないように登れば屋上の廊下。プールへの扉の前へ行き、見える範囲に何も居ないことを確認。
この時だけ、扉についている小窓が くすみガラスでなくて良かったと感じる。
床も一応確認。
見える範囲では血も、ゾンビの存在も確認出来ない状態で、ゆっくりと扉を開ける。
六花の方へ向いてジェスチャーで会話を始める。
青薔薇 六花
青薔薇 六花
((私が先に入るから、後からお願い))
頷けば、すぐに六花は走り出す。
少し奥まで行ったら振り向いて居ないことを示す、ジェスチャー。
プールの用具入れは、鍵がかかっているし、どれだけ扉を叩いても反応がない。
ゾンビたちが居ないことを確認して、次は更衣室の確認をする。




*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*
望月 慧莉
望月 慧莉
次回予告よ!
望月 慧莉
望月 慧莉
ホラー苦手なのにどうしてこんなことに…
望月 慧莉
望月 慧莉
嘆いていても、六花と茜に全てを任せる訳にはいかないわよね……
望月 慧莉
望月 慧莉
次回は屋上ではなく、私達、武器や戦いについて教えられている側の視点よ
望月 慧莉
望月 慧莉
次回

【学び】

次回もお楽しみに

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