誰も死にたくない。
死んで欲しくない。
人生が終わるときってどんな時だろう?
悲しくはありたくない。
辛いのはいや。
じゃあ、どうする?
久しく部活と生徒会が休み。
__のはずだったのに
モブ『キャァァァァァァァァ!!!』
鈍い音が窓から流れてくる。
窓の外にあったのは血まみれの人と叫ぶ人を襲う【人のようなもの】。
ここからでも分かる。あれは人じゃない。
遠くからでも分かるような傷口とボロボロの服、そしてボロボロな体。
叫び、学校へ入ってくる人。
それを追って、入ろうとする【なにか】
走りだすキキを追いかける。
逃げた先は屋上。数人、生きている者が居る。
突然叫んで入ってきたのは、後輩の少女。
ゾンビ『ヴァァァ』
腐敗臭が漂うかと思えば、さっきまで私達が通ってきた廊下にはすでに数匹の何かが居た。
泣きながら抑える子も居た…。
でも、それよりも__
少し扉が開きかけたものの、すぐに閉まった。
扉を引っ掻いてくる音がとても響く
抑えてる人達は全員なるべく静かにしている
しばらくして、何かによる襲撃は終わった。
が、恐怖だけは、ずっと、ずっと残っていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。