第6話

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2020/02/05 11:29



 拭こうとしたけど、それはぎゃくに良いことだからと引き止められた。


「っ……ん、……」


「そこ、先っぽのほう丁寧に舐めて。いいね。あとちゅって吸ってくれると嬉しいな。……そう。あぁ、最高」


 お兄ちゃんの満足そうな声に、わたしも嬉しくなって一生懸命に舐めた。


 わたしの口は小さかった。

 でも、お兄ちゃんは喜んでくれている。

 たまに喉の奥まで咥えすぎて、おえってなっちゃうけど、お兄ちゃんはそれでも全然怒らなかった。


「お兄、ちゃん、はぁ……気持ちいいの?」


「うん。すごく。美香ちゃん、いや?」


「いやじゃないよ。お兄ちゃんのお願いだもん」


「美香ちゃん。ありがとう」


 それからもペロペロキャンディみたいに舐めた。

 お兄ちゃんの先からはたまに苦い汁が出てきて、それはちゃっとやだった。

 でも、お兄ちゃんが舐めてって言うから、懸命にぺろってすると飲み込んだ。


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