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第1話

駄作 実験用
11
2021/01/30 16:03
お母さん、もう止めて…私、苦しいよ。
なんでそんなことするの?お願い、止めて、止めてよ。
 





無機質な、デジタル時計のアラームで音で目が覚める。
パジャマが不愉快な汗で体に張り付く。何の夢を見ていたのだろう。
思い出せそうで思い出せない、夢。あと少しで思い出せる。そう確信した瞬間、靄が掛かったように、記憶は曖昧模糊になる。

父親
父親
おい、今何時だと思っている?もう学校に行く時間だろう
ゆかり
ゆかり
いっけなーい⛈遅刻遅刻⛈😍😘🤣😂
ママ
ママ
まったく、ゆかりったらお転婆さんなんだから。ほらお弁当忘れてるわよ。安全第一でね。さぁ、いってらっしゃい!
食パンを咥えて、勢い良く家を飛び出す。と、ここまでは想定通りだ。まったく、父も母も愚かなものだ。
研 進
研 進
よぉ、ゆかり。ハハッ、お前も寝坊か?
ゆかり
ゆかり
……………
研 進
研 進
おい、無視するなって。俺、何か悪いことしたか?
コイツの名前はススム。進○模試の5科目総合偏差値が38の、正真正銘の馬鹿。私のような高貴な人間は、付き合う友人でさえも選ぶ。コイツは『切る』

学校に着いた。また、いつもの日常が始まる。
左近 翼
左近 翼
いや、ですから天皇制における無責任の体系と近世の認識論の構造と近代国家の政治構造との密接な関連はすでにE.カッシラーやC.シュミットなどによって思想史的に解明されているって何度言えばわかるんですか?
先生
先生
こら、左近君。朝っぱらから天皇制について議論するのはやめなさいと何度言えばわかる。さぁ皆さん、席について。

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