グクだ…!
グクは男達を睨みつけ、殴りにかかった
いつも頼りないと思ってたグクの姿はそこには無かった
男達は諦めて帰っていった
そう言って優しくハグをしてくれた
私の心がだんだんと落ち着いてくる
やっぱり朝のことで怒ってたんだ
グクは少し笑顔で言う
グクは家まで送ってくれた
そして私の頭をポンポンとだけして帰っていった
突然テヒョンさんから、LINEが来た
テヒョンさんと今は話したくない
あの光景を思い出してしまう
用事なんかもちろんない
テヒョンさんに会いたくない、顔も見たくない
グクにLINEをした
今はグクしか信じられない
…次の日
グクに全てのことを話した
テヒョンさんとあったこと、昨日見たこと聞いたこと
グクは私の目を見て少し不安そうに言う
少し泣きそうになる
返事はもちろんいいに決まってる
無邪気に笑うグク
離したくない、私はそう思った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!