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第55話

🖤
外に出ると空は真っ赤に染まっていて。


なんだか、この前見たホソクのライターの火を思い出した。


夏にはまだ早いけれど、空気が少しジメジメしている。


それが肌に絡みついて、あまりいい気分はしない。


とりあえず最初の目的、封筒を捨ててしまおうと公園を目指す。多分ここからだと15分程で着くだろう、と思い足を早めに進めた。


人通りはほんとに少なくて、なんだか取り残されたような気分になる。道端で寝転ぶ白猫がコロコロと言う声に妙に引っかかって、その近くに、屈んでみた。


魅惑的な真っ白な身体に、恐る恐る触れてみる。


意外にも嫌がられることはなくて、それがなんだか余計に、今の孤独感を増幅させた。


U
U
・・・ほんとに気持ちよさそうに寝転んでるわね、貴方は



気持ち抗うように言葉を落とす。


高校生になって道にいる猫に話しかけるなんて少し危ない気もするけれど、伸ばした手をザリザリと舐めてくれるのがなんだか癖になりそうで。


喉仏を撫でた時の恍惚とした表情に思わず笑みが零れる。


U
U
何か食べるもの買ってきてあげようか?



自分が口にしたその言葉で、買い出しの途中だということを思い出す。


そうだ、何もしてるんだ私。


だけど触れる身体が、あまりにも温かくて。


U
U
ん〜・・・。待ってて、はくれないよねぇ



ほわほわの毛を絡ませながら聞く。


もう今日は買い物に行くのは辞めようかな、なんて思い始めたとき。


?
・・・姫?



また、"姫"と誰かに呼ばれた。




















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