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第39話

🖤
会話もないまま、ジョングクと2人で家までの道のりを歩く。


学校を離れてしばらくだっけれど、お互いに無言のまま。


面倒くさそうにポケットに手を突っ込みながら歩くジョングクの髪が太陽に透けてキラキラと光っていた。


ジョングク
ジョングク
なぁ



話しかけられるなんて思っていなかったから、急なことに肩が少しピクッとしてしまった。


そんなこと、彼は気づいていないだろうけど。


U
U
・・・何?
ジョングク
ジョングク
その態度どうにかなんないわけ?送迎させられる俺の見にもなっつーの



言いながら、タバコを咥え火をつける。


煙が風に乗って、少し目にしみた。


沁みるだけで、涙にはならなかったけれど。


U
U
生まれつきこんな態度よ。それに嫌なら送迎してくれなくていいわ。1人で大丈夫だもの。



『生まれつき』なんて自分で言ってて笑ってしまう。


ジョングク
ジョングク
・・・可愛くねー女。こんなやつ選ぶヒョンの趣味がわかんねぇ



がしがしと、短髪のその頭をかく。


彼のピアスが反射して、痛いくらい眩しかった。


U
U
・・・私にも、分からないわ。こっちが聞きたいくらいよ
ジョングク
ジョングク
・・・



そこからはまたなんの会話もなくて、彼が再び口を開いたのは、マンションの前に着いてからだった。


ジョングク
ジョングク
さすがお嬢様。いいとこ住んでんじゃん



皮肉混じりの賞賛が、やけに耳に障る。


見上げる先にあるのは、全国でも有名な高層マンション。


ネームバリューだけで、"いいとこ"なんて言わないで欲しい。


握った手のひらは今日も冷たい。


ジョングク
ジョングク
おら、とっとと入れよ。アッパとオンマが待ってるぞ?



嫌味なその口調が、私の中に氷を落とした気がした。


風のなる音が、痛い。


U
U
貴方こそ早く帰ればいいでしょ?もう家には着いてるんだもの
ジョングク
ジョングク
お前が家に入んのを見届けねーと帰れねぇんだよ。会長様のご命令でな



黒の彼もなんのためにここまでするんだろうか。


彼にも恋人というポジションの人間に何かあれば後味が悪いから?


それこそ放っておいてくれればいいのに。


U
U
・・・そ。じゃあね



1歩、足を進めた時。彼がまた口を開いた。


ジョングク
ジョングク
明日の朝も迎えに来る。連絡入れるから勝手に行くんじゃねーぞ



その言葉に返事をすることなく、私はただ足を進めた。


ジョングク
ジョングク
じゃーな、我らがお姫様



エントランスに入る直前に聞こえた最後の一言が、


U
U
・・・嫌い、なのよ



何故か少しのかすり傷を私に残した。




















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