朝、カーテンから漏れる日の光で目が覚めた。
ベットの端に置かれた目覚まし時計を見ると、
なんと【11:40】を示している。
学校に行きたくないと思っていた昨夜。
だけど"行きたくない"なんて関係ない時間に目が覚めてしまった。
選択肢は2つ。行くか、諦めるか。
今用意して行ったところで、学校は昼休みか5限目が始まっているか。
それだけのために学校に行くのもめんどくさい。
こうなってしまえば、連休だと思うことにしよう。
掃除とか買い物とか料理とか。
色んなことをすればいい。
やることは、沢山あるんだから。
とりあえず掃除から。
休みが明けるまで、時間はまだある。
それまでに、1つでも答えが見つかればいい。
前向けに、と臨んだこの連休が終わる頃。
また面倒に巻き込まれるなんて、この時の私はまだ知らない。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。