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第52話

🖤
━━━━━━━ラビット





真っ暗な部屋の中。ベットに寝転びながらただただ宙を見つめていた。


『近寄らないで』


そういったのは、ほんの数時間前のこと。


また1人になって、ほんの少し、安心した。


このまま"彼ら"と一緒にいれば、なんだから色んなことが変わってしまいそうな気がして。


一緒にいることが当たり前だと思ってしまいそうで。


少しでもそんなふうに思っていた自分に笑ってしまった。


U
U
未練がましいわね・・・



こうある、べきだったのだ。初めから。


ほんの少しでも距離を縮めてしまう前に、仕事以外で近づかないようにすれば良かったのだ。


電源を切ってしまった携帯は、暗闇の中でどこに置いてあるのかすら分からない。


新しく買った枕は、頭に馴染まず息苦しい。


ふと浮かんだのは明日のこと。金曜日なのだから、もちろん学校のある日で。


U
U
行きたくないな・・・



誰にも会いたくない。なんだか振り出しに戻ったみたいだ。


いくらサイコロを降ったってゴールできない。そうにきまってる。


だってどう転んでしまっても、また戻るのだから。


家に設置されてる電話が鳴り響く。


のそり、と起き上がって、さまようように電話の前に立った。


ディスプレイに表示された名前は、


U
U
・・・スンチョルさん、



縋ることの出来ない、彼の名前。


表示される彼の名前をじっと見つめる。


見つめるだけで、どうしても受話器に手を伸ばせなかった。


邪魔になることは出来ない。彼には、彼の生活があるのだ。


"助けて"なんて、そんなこと言えない。


電話が切れて無音になった部屋をまた、暗闇が侵食し出していた。




















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