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第56話

🖤
振り返ってみれば、タンクトップにシャツを羽織り、ジーンズにサンダルというラフな格好をした男の子。


普段着を着た人に、"姫"だなんて呼ばれるのは初めてで、なんだか違和感を覚えた。まぁ、今日は日曜日だし、制服を着ている方がおかしいけれど。


U
U
一応、学校ではそう呼ばれているけど・・・。貴方もバンタン学園の生徒?
?
やった!ほんとに姫なんだ!



にっこり笑う彼。


おもむろに自分のジーンズのポケットを漁ると、黒い携帯を取り出した。カチカチと操作する音を聞きながら、一体私になんの用かと考えてみるけれど。


初対面の彼が何も考えてるかなんてわかるわけもなく。


仕方なく彼が操作するのを待っていたら、


?
ほら、見てコレ



ずいっと!目の前に携帯を差し出される。


『見て』と言われて、その画面に視線を落とす。


そこには会話文があった。そこには・・・


U
U
【捕まえろ】・・・?



何を捕まえるというのか。


画面を上にスクロールすると、映ったのはいとつの画像。


コレは、


U
U
・・・私?



制服を着た、私の写真。


また黒の彼がそんな命令を?


眉間に皺を寄せて、茶色い短髪の少年を見る。


その顔に、笑みは貼り付けられたまま。


?
俺ね、



聞き漏らすまいと、彼の言葉に神経を集中させる。


次の言葉が、どれほど衝撃的かも知らずに。


?
俺、army工業の生徒なんだ



にっこり、崩れないその笑顔に冷や汗が流れる。


背筋が、粟立つのを感じた。


U
U
armyの・・・?じゃあ、どうして・・・



ぽろぽろと、言葉が零る。


形を成さず、空間の中で消えていく。


どうして私の写真を?


捕まえろぅて、どういうこと?


疑問をぶつけることのできないまま、


?
捕まえた。"バンタンの姫"



あ、と思った瞬間にはもう遅い。


意識の端を掴むことが出来ないまま。


ただただ唐突に、黒の世界へと身を投じた。


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