声のする方へ顔を向けば、オーラさえも黒くなっているテヒョンがいた。
不機嫌、というのは聞かなくてもわかる。
その理由は知らないけれど。何を言い出すのかと思えば、
・・・え、恐喝?
食べていた牛丼が気管にでも入ったのか、苦しそうにお茶をの飲むジョングク。
それを綺麗に無視しながら、ナムジュンが口を開く。
その一言にもう一度隣を見ると、小さく
と頷きながら、つまらなそうにペットボトルの水を飲むテヒョンの姿があった。
その態度の理由が全く分からず、テヒョン以外の人の顔を見渡すけれど。
全員それぞれ思うがままに行動していた。
微妙な空気の中、こんなものなのかと思い、私は残りのヨーグルトを口に運んだ。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。