名前だけ、なの?
・・・それだけ?
たったそれだけの事で拗ねるなんて。
あぁ、どうしよう。なんだか本当に楽しい。
涙が、出そうになるくらい。
覚えて、いられるのかしら?
今この楽しいと思った時間を。
それこそ死んでしまうまで・・・。
私の感情とは裏腹に、何故か静かになってしまった室内。
目を見開いている7人。
何かおかしな事を言ったのかと首を傾げる。
は?
な、にお・・・。てゆうか笑ったぐらいで周りのこのリアクションっておかしくない!?
意味がわからない!
テヒョンの口から出た『可愛い』という単語の意味がわからない!! でも『予想外』は余計だ!
何この『可愛い』コール!?
普通に恥ずかしいんですけど!?
自分が可愛くないって自覚してる分、余計に恥ずかしいんですけど!!
確実にテヒョンとホソクなんて、私をからかってるだけでしょうが!!
一刻も早くこの空間から脱出したい!!
突っ立っていたジョングクの腕を引っ掴んで、早々に部屋から抜け出す。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!