無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第72話

🖤
テヒョン
テヒョン
いつ失うってことは、俺達も分かってる



テヒョンの声は、私の鼓膜を揺らす。


テヒョン
テヒョン
永遠なんてものはこの世にない。現状なんて常い変わっていく。いつかきっと、終わる時が来る。でも。



『でも』?


そこまで理解しているのに、どこに救いがあるって言うの。


テヒョン
テヒョン
でも失うことが前提にあるからって、関わらないのは損だと思わないか?俺は失ったとしても、コイツらに関わることを選ぶ。"いつか"に怯えて生きるより、その方が俺の人生は数倍楽しい



彼を見れば、今までにないくらい柔らかく微笑んでいた。


テヒョン
テヒョン
この傷だって、俺が好きでしたことだ



彼の手がゆっくりと伸びてきて、私の頬をなでる。


大事なものに、触れるかのように。


ただただ、優しく。


テヒョン
テヒョン
お前は、俺の意見を聞いたところで独りを選ぶのかもしれない。一緒にいれば今回みたいに酷い目に合わせるかもしれないし、それを助けるために俺も怪我をするかもしれない。それでも俺はあなたと関わるのをやめるつもりは無い



頬に触れていた手をゆっくりと滑らせ、私の髪を1房取る。


それにゆっくりと口をつける仕草は、あまりにも美しかった。


テヒョン
テヒョン
俺の世界に引きずり込む。お前がいくらゴチャゴチャわめいても、な。だからもう、独りにはなれないと諦めろ



ぶれることなく放たれた言葉に、ぐっと胸の奥が詰まった。


『諦めろ』、なんて。


U
U
・・・勝手、ね



ふっと、吐息と一緒に言葉を吐く。どこまでも高慢で、どこまでも優しいその言葉に笑ってしまう。


私達の1ヶ月はあまりにも希薄だった。


このままお互いのことを知りもせず、知ろうともせずに生きていくはずだった。


だけど、そんなふうに言われたら、もう諦めるしかないでしょう?


だってこの人は言ったことは必ず実行するもの。


U
U
後悔しても知らないわよ?テヒョン



私がこれからの日常を楽しみに思うなんて言ったら、あの人は笑うかしら?



















Next➥