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第20話

🖤
翌日。


元気に、という訳では無いけれど、普通に登校した私。


昨日はわらわらと蟻のようにいた生徒達が、今日は少ししか見当たらない。


昨日担任が言ってた


担任
特例の転校生見たさ



というのは本当だったらしい。





そういえば、私は今日も黒髪だけどいいのだろうか。


昨日の帰り際、じゃあなと言われただけで染めてこいとは言われなかったからそのまま来たけれど。


いいのよね、と自己完結して教室へと足を進める。


すれ違う人の視線が痛いのは気の所為じゃないと思う。


誰もが好奇の目で"黒髪"の私を据えていた。


髪色程度の些細な決まりで大袈裟なと思ってしまう私は、きっと集団行動に向いていない。


というか、"ルールは破るもの"が不良のルールじゃないの?


いや、不良は髪を染めたいだろうし、この決まりは願ったり叶ったりなの?


種族の違う人達のことは、よく分からない。


はたと気がつくともう自分の教室で。


ガラガラと扉を開けて中に入る。


シンと静けさが広がる。


さっきまで喋っていたであろう教室のクラスメイトは、私を見た瞬間に会話を止めた。


その表情を一言で表すなら"驚き"で。


人の顔を見て驚くなんて、なんと失礼な話だ。なんて、そんなふうにとぼけたりしない。


止められた会話は、言ってみればテリトリーの問題。


よく知らない人間の前でベラベラと自分のことや周りの事を話す人もいないだろう。


この人たちからみれば、私はただの"よそ者"なのだ。


でもそれは私からしても同じこと。


私からすれば、この校内にいる全ての人が"よそ者"。だから私の願いは叶う。


あぁ、ダメだ、口角が上がってしまいそう?


そんな表情を引き締め直し、無言のまま席に着いた。




















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