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第82話

🖤
━━━━━空気の底





少し湿気の多い、もったりとした夜風に吹かれながら目を閉じる。


マンションのベランダに置いてあるイスに腰掛けながら、今日の出来事を思い返していた。


『引きずり込む』と、そういったテヒョンの言葉。


じわり、と胸の中心が熱を増す。


素直に口には出せなかったけれど、本当は、眩暈がするほど嬉しかった。


不謹慎だけど、助けに来てくれたことも。


U
U
・・・消毒、したかな



私の勝手なイメージだけど、生徒会のメンバーはあまりそういうことに気を使わなそう、というか。


特にジョングクなんて、"放って置いたら治る"とか言いそうだ。


ふと輝くブロンドの髪をした彼の姿が脳裏に浮かんで、眉を寄せながら瞳を微かに開いた。


『普通の1人暮し』と、そう言った私の顔を見て、訝しげな表情を浮かべたジョングク。


もしかしたら、あの言葉が嘘だということに気づいたのかもしれない。


U
U
・・・(私)



私は自分がジョングクに言ったあの言葉が、間違っているとは思わない。"真実"なんて言えるはずがない。


今日生徒会室でみんなが言ってくれた言葉は嬉しかった。


嬉しかったし、きっと彼らに私は好意を持っている。


U
U
・・・間違えない、ようにしなきゃ



1度も間違えずに、彼らと正しい関係を結べるだろうか。


もし目の前から"私"が消えたら、・・・なんて。


U
U
・・・馬鹿ね



そんなこと、考えたって意味は無いのに。


ゆらゆらと、視界の先で月が朧げに揺らめいていた。




















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