第15話

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2021/09/02 14:08
宿泊する梨泰院のホテルに着くと
ホテルのベットにダイブした


よし!ふかふかだ



久しぶりの一人旅でホテルぐらいはとグレードアップしたのだ

買い物とエステとそして韓国料理巡り
韓国旅行にしてはゆっくりできる
3泊4日の旅行だ




あ!ジョングクにライン送らなきゃ



“さっきは電話切ってごめんね!ホテル着いたよー”




送って1分もしない内に
ジョングクから電話が掛かってきた


「あなた〜!ホテル着いたんだね?お疲れ様ー!どこのホテル?」



『ジョングギ、お疲れさま〜。梨泰院のホテルを取ったんだよ〜』


「いいね!あなたの予定はどんな感じなの?俺と会える時間はあるよね?」


ジョングクの言葉に一瞬止まってしまう



『え?仕事は?』


少し期待を持ってしまう
会えるのかもしれないって



「1日休みはないけど、さすがに朝から深夜までじゃないよ。あなたのスケジュールに合わせるところは合わせて時間作るよ」



『本当に?私はやりたいことはいくつか考えてるけど、予約とかはしてないの』


「そうなんだ!よかった」

ジョングクは思わず微笑む



「じゃあ…今夜は空いてる?ご飯一緒に食べようよ」


『今夜?』


あなたはベットから跳ね起きる
そんな急に!?



「うん!早くあなたの顔が見たくて」

ジョングクの言葉に私の体温は確実に上がった






〜〜〜〜




ご飯を一緒に食べようといったところで
気軽に街に繰り出して飲食店に入るわけにはいかない


今までメンバーとかスタッフとか男友だちと
ご飯行って騒がれても写真盗られてもあまり気にしてなかったけど
あなたとご飯行くのはわけが違う



絶対に誰にも見られてはいけない

と、いうことで前回と同じように
あなたの泊まるホテルのレストランの個室を取ることに成功した



あなたの予約してたホテルが
たまたま業界人御用達のホテルで
セキュリティがバッチリの店だった


経営グループと芸能事務所が深い関係らしい
これで情報が漏れるはずはない


本当に幸運だ



バタバタ仕事を終わらせたジョングクは
そのホテルのレストランに向かう







〜〜〜〜





「お待ちしておりました。こちらです」



レストランの店員に案内された個室に入る

そこには俺が毎日ずっと会いたいと思ってた人がいた



「あなた…」


あなたは外を見ていて俺の言葉で振り向く

顔を見た瞬間ニコッと笑う



『ジョングガー!』


あなたは笑顔で立ち上がる


俺の後ろで個室のドアが閉まる
その瞬間俺はあなたを抱きしめていた




『!!!』



「あなた…会いたかった。本当に」


ジョングクの力が強くなる

日本で再会した時にも抱き合ったが
その時とはまた全然違う



『…私も』

あなたも首に腕を回す
ジョングクが嬉しそうに笑う



「会えて本当嬉しい」


ジョングクの言葉にあなたも笑う



コンコン



二人が抱き合ってる後ろのドアからノックの音がした
二人はすぐさま離れる



「失礼します」



次の瞬間店員が顔を覗かせた



間一髪!!


「お先にお飲み物をお伺いします」



お辞儀していた店員が顔を上げたが
二人が立っていたもんだから少し不思議そうな顔をした

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