あのBTS東京公演のライブから3ヶ月
私たちが出会ってもうすぐ1年ぐらいにはなるのだろうか…
相変わらず遠距離恋愛を楽しみながら
それぞれの国で自分のすべき仕事を一生懸命こなしていた
そんなとき…
『え…?海外出張?』
上司に呼び出されて何かと思えば、出張の話
海外好きな私は思わず頬が緩む
「それも長期になる。3ヶ月の予定なんだが…」
『3ヶ月も!?』
「ソウルのデザイン事務所で新しい事業の立ち上げに副リーダーと行ってほしいんだ」
『!?!?』
急にいろんな情報で頭が混乱しそうになる
『私を…副リーダーですか…?』
「昔からずっと頑張ってきてくれてるしな!20代のうちに大きなプロジェクトに挑戦すべきだと思って」
尊敬する上司からそんな言葉を言われると思っておらず思わず口をあんぐりと開ける
「w大丈夫か?できそうか?」
『へ!あ、はい!頑張ります!チャンスをくださってありがとうございます!』
あなたは小さくガッツポーズをした
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『…ということなの!』
「え!あなた凄いじゃん!」
その日の夜、家のベッドの中でジョングクに今日の話を報告していた
「…え?っていうかソウル!?あなた、ソウルに滞在するってこと!?」
自分のことのように喜んでくれたジョングクは
今更何かに気づいたようだ
あなたは思わず吹き出す
『へへ…そうだよw。3ヵ月ほど』
「本気で!?まじ!?夢じゃないよね!?」
ジョングクは電話の向こう側で騒ぐ
その奥でジミンに「うるさーい」という声まで聞こえる
「ヤーあなた!めちゃくちゃ嬉しいよ!」
『うん。私も…会える日が増えるね!』
「増えるっていうか毎日会えるよ!」
『それは言い過ぎw』
あなたはツッコむ
内心毎日会いたいけどね
「いつからなの?」
『結構急で3週間後に出国なの』
「そうなんだね!俺たちのスケジュールはその時期は国内にいるね!」
『ほんとに!?』
あなたは心を弾ませる
この日の二人の日常長電話は特に長い時間となった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。