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第53話

~
682
2022/04/05 14:03


3週間後



in ソウル







『着いた~~!』





久しぶりの韓国・ソウル



今回は旅行でもない



3ヵ月という長期滞在初日なのだ





最低限必要なものは宅配で送って

細かいものはこっちで揃えよう





仕事は明後日から

物件はもう決めて契約して荷物も大家さんに頼んで入れてもらっている



家は会社からも近い梨大



ジョングクのおかげで韓国語が上達してるから不安もないなぁ





これからの生活想像するだけでニコニコしてしまう





そんなことを思っているとあなたのスマホが鳴る





画面には彼の名前







『はい!』





「そろそろ着いた頃かなって」





なんなのこの子!エスパー?w





『うん。まさに今着いたよw』





「無事着いたんだね?もうこのまま家に向かうの?」





『そうだね!ご飯食べてそのまま行くよ~』



あなたは荷物を引きながらタクシー乗り場に向かう





「あなたがソウルに来たの嬉しいなぁ…今日はちょっと仕事で抜けれなくて…」



ジョングクは少し寂しそうに答える





『大丈夫だよ~これから会えるんだからw』





あなたはまた連絡すると伝えて電話を切り

泊まってるタクシーのドアを開けた









~~~~









お昼ご飯を済ませてあなたはスマホで地図を見ながら

これから住む家に向かう







『おぉ~!ここかぁ~!』





私もキャリアを積んできたのに

日本では狭い1Kに住んでいた



ソウルの3ヵ月ぐらいは奮発しちゃおうって

セキュリティばっちりの気持ち広めのデザイナーズマンションを選んだ

しかも、会社がほぼ負担してくれるしね!

上司は一瞬目を丸めてたけど、ここは突き通したw



さすがデザイナーズマンション!

エントランスから違う



広くて緑あふれて変わったソファーが見える

と、いっても高級マンションとかではないのでマンションコンシェルジュはいない





大きなトランクを持ってマンションに入ろうとした時





車のクラクションが鳴る



思わずあなたは驚いて肩が跳ねる



振り返ってみると大きな外車が停まっている





『なんだろ…?』



ガラスが少しスモークがかかっていてよく見えない





車の運転席のドアが開く





『…!?』







現れたのはさっき電話した彼だった







『ジョングク!?』





「サプライズ~!」



深くキャップを被りマスク姿のジョングクが目の前に現れる

目元は嬉しそうにしわが寄っている







「家は教えてもらってたからさ!先回りして待ってた!」





『え!?仕事は!?』





「休憩時間!と、いっても今日は事務所で作業だったから実質休み!」





ジョングクはそう言ってあなたの荷物を受け取る





「会いたかったー…」



ジョングクは顔を近づける





『ちょ!待って!ここ公共の場!』





住宅街の昼間の変な時間ということで周りに誰も居ないが

あなたは警戒するようにキョロキョロする





「wwあなたは相変わらずだね。家お邪魔していい?」









~~~~









「『おぉ~~~!』」





今日からあなたの家となるドアを開けた瞬間

二人の声が重なる





既に段ボールがいくつか部屋に入っていて

日本の部屋に比べると広くて、1DKの部屋だ





『いいじゃんいいじゃん!』



あなたは靴を脱いで荷物を置くと

リビングに向かって窓の外を見る



高層ビルではないが、高台にあるマンションから見える外の景色は最高だった





『えー!最高!私の日本の部屋、日当たりが悪くてさ…』



あなたがそう言いかけたとき

後ろからジョングクが優しく抱きしめた









「あなたー…」





久しぶりのジョングクの感触

優しくて甘い香りがする



なんだろう

何度も抱きしめあったのに

心臓がバクバクうるさい







『ジョングク…!?』





「会いたかった…」





あなたは振り返ってジョングクと向き合い彼の腰に手を回す







『私も…。会いたかった…。わざわざ来てくれてありがとう』



あなたはクシャリと笑う







「あなたがソウルに来るのに会いに来ないわけないじゃん」



ジョングクは優しくあなたの唇に指を当てる







「キスしてもいい…?」



ジョングクのいきなりの質問

今までそんなこと聞かなかったのに





『ふふふ…どうしたの?キスしていいなんて可愛いこと言って…』







「なんか…久しぶりだから…緊張してる」



急に恥ずかしそうに目をそらすジョングク





前回東京ドームライブの時は

興奮状態というかアドレナリン放出って感じで

常にオス状態の彼だったけど



今日のジョングクは小動物のように可愛らしい





『キス…して?』



あなたは嬉しそうに笑う





ジョングクも釣られて笑う





そして触れるだけのキスをする



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