朝起きると隣にはジョングクは居なくて
飲みかけの赤ワインのグラスが2個サイドテーブルに置いてあった
昨日あのあと、ベッドでお酒を飲みながら話して
約束通り、ジョングクは自分の部屋へと戻っていった
まぁ、予定時間を大幅に遅らせていたけど
彼が言うにはこの部屋は2泊分取っているらしいから
今日も泊まっていいみたい
こんな贅沢なこと…ジョングク様本当にありがとう(笑)
今日もBTSのライブに参戦する
ライブまで少し時間があるから、ちょっとお買い物に行こうかな…
あなたは軽く化粧をして着替えて買い物に出かける
今日もきっと部屋で飲むと思うから
美味しいお酒とたまたま通りかかったメンズの洋服屋さんで
ジョングクに似合いそうなニットを見つけて購入した
喜んでくれると嬉しいな…
一旦部屋に戻ってLIVE用の服に着替えて本日も参戦
またライブ前に顔出してほしいとラインが来ていたけど
昨日あんなことがあったから遠慮しておいたw
席は、昨日よりは少し遠い席だったけど
全体を通してジョングクが良く見える席ということで神席
昨日の夜、ARMYたちを喜ばせたいと
教えた日本語を話していて、一層観客は盛り上がっていた
昨日の今日で話せるジョングク…さすが黄金マンネ
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「ただいま!」
『おかえり!』
ライブ終わりにメンバーやスタッフたちとご飯を食べて
シャワーを軽く浴びて昨日、あなたと素敵な時間を過ごした部屋に来た
昨日とはまた違う
少しドレッシーなワンピースを着ていて
髪を少し巻いたあなたは、少し違う人みたいで思わず見とれる
「え?なんか今日雰囲気違うね…」
昔、日本で初デートした日みたいに
綺麗で大人っぽいあなただ
『そう…?変…?今更こんな格好したら』
「変なわけない…凄く可愛い…」
ジョングクはあなたの細い腰を掴んで引き寄せる
「俺のために、服選んでくれたの?」
『…うん』
「ふふ…髪もわざわざ巻いてくれたんだ…」
『もう…言わせないでよ』
「すっぴんでリラックスしたあなたも本当に可愛いけど、こういう雰囲気のあなたも綺麗すぎて…」
ジョングクはあなたの額にキスを落とす
「今日はここに泊まるから。明日も朝11時に出ればいいからゆっくり過ごそう」
ジョングクがそう言った瞬間
ピンポーーン
ホテルの部屋のチャイムが鳴る
二人して顔を見合わせて、ジョングクがドアの覗き穴を覗く
「げ」
『ん?誰?』
あなたはジョングクを軽く推して覗き穴を覗く
そこにはジョングクを覗いた
防弾少年団のメンバーたちが笑顔で立っていた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!