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2018/06/04

第4話

4
裕也「.... い。」

裕也「おい!」

花梨「ふぁっ!?」



急に耳元で大きな声が聞こえて、驚いて変な声が出てしまった。



花梨「急に耳元で喋らないでくださいよ....」

恭也「いや、さっきから何度も呼んでますよ..?」

裕也「ああ。なにぼーっとしてんだよ、もう戻るぞ」

花梨「えっ....あ、はい....」

恭也「どうしたんですか、かりんとう先輩?」

花梨「ふえ?あ、なんでもない....」



なんだか、頭の中が恭也くんのことでいっぱいだった、なんて恭也くんに言えるわけがない。



裕也「はあ、疲れた疲れた」

恭也「そんな疲れることしてなくね...?」

裕也「....うっせ」



そんな兄弟の会話を聞き流しながらカメラロールを見る。



花梨「えっ」

恭也「どうしたんですかー?」

花梨「私今日、なにも撮ってない....」

裕也「はあ?お前バカじゃねーの」

花梨「はいそうです私バカです...」



いつもなら完全否定するところだが、今回に限っては認めるしかない。

久しぶりの外撮影で、なにも撮らずに帰ってくるなんて。



恭也「ま、なにか考え事があったんですよね、きっと。」



恭也くんに核心を突かれて反応に困る。



花梨「えっと....」



なんて答えようか迷っていると、恭也くんはリュックを背負った。



恭也「じゃ、僕一緒に帰る約束あるんで!」



そう言って部室を出ていこうとする恭也くんに佐々木先輩が声をかけた。



裕也「誰とデートだ?」

恭也「唯依ちゃーん!」



そう言って嬉しそうに軽い足取りで去っていく恭也くんを、私はただ呆然と見ていることしかできなかった。