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2018/06/16

第9話

9
ガチャ


急にドアが空いた。



恭也「ねえ、ゆうにぃ~今日もかりんとう先輩来てないの~?ってかりんとう先輩!?」



怠そうに入ってきたと思ったら私を見たとたん、急に目を見開いた恭也くん。

コロコロ表情が変わる辺り、忙しい子だな、と思う。そんなとこも可愛いのだけれど。



花梨「お久しぶりです」

恭也「本当にお久しぶりですよ!!何してたんですか!!」

花梨「あははー、いろいろあって...」

裕也「ただのサボりだ。」

花梨「佐々木先輩!」



笑ってごまかそうと思ったのに、あっさりと佐々木先輩に暴露される。



恭也「花梨先輩~!サボりはダメですよ!」

花梨「はい、すみません、恭也くん。てか今初めて花梨先輩って...」

恭也「あ、きゅんとしちゃいました?」



そういうことを聞いてくる辺り、あざとい。

でも、なぜか今は全くきゅんとしなかった。



花梨「ううん、今のは嬉しかった‼すっごく!!」

恭也「え~」

裕也「なあ、花梨」



佐々木先輩が急に喋ったのと、急に呼び捨てにされたのとで固まっていると、佐々木先輩が私の肩にフワッと手を置いて、おでことおでこをくっつけた。



裕也「恭也のことは恭也くんって呼ぶのに、俺はなんで佐々木先輩なの?」

花梨「え」

裕也「裕也先輩、って、呼んでくれないの?」

花梨「えっ、と、ちょっと、近いです...」



私の頬が暑くなるのを感じる。

急な展開に、どうしたらいいか困っていると、佐々木先輩は離れた。



裕也「今のは?」

花梨「はい?」

裕也「今のはきゅんとしたか?」



どう答えようか悩んでいると、黙ってみていた恭也くんが追い討ちをかけてきた。



恭也「正直に答えないとだめですよ」

花梨「....きゅんとしました。」



すると、佐々木先輩はフッと笑って「単純だな」と言った。



恭也「先輩、ほっぺた真っ赤」

花梨「!?」




そう言う恭也くんはいつもより少しだけ、元気がないような気がした。