太陽の光を目に浴びて、俺は目が覚めた。
誰も返してくれないとわかっていながらも、ポツリ…と、そう呟いた。
今日は予定あったっけ…
と思い、カレンダーをみた。
時計を見ると朝8時。
起きるにしては、早すぎず、遅すぎずというところだろう。
ぐぅぅ……
その音が耳元に入り、俺はキッチンへと向かった。
炊飯器を覗くと、昨日よりツヤが少なくなっている白米が見えた。
そう声に出した時には、もう片手に卵を持っていた。
器用に卵を割り、黄身と白身を混ぜた。
フライパンに卵液を流し入れると
ジュゥゥゥ…
と、聞きなれた音を耳にした
俺は慣れた手付きで、卵焼きを作っていった。
リビングにある机に並べると、いかにも朝食っぽい朝食だ。
…でも、どこか寂しい気がする。
俺はその事に気づくと、もう一度キッキンに行き、買い置きのインスタント味噌汁を作り始めた。
蓋を開けると、ふわぁぁ…っと、味噌のいい香りがした。
今度こそ大丈夫だろう。
と思い
と、俺は言った。
スマホで時間を確認すると、7時27分だった。
もちと駅に集合するのは10時程だった。
1時間は余裕を持てる。
俺は1口1口を味わって食べるように、もぐもぐと口を動かした。
……何分程たった時だろうか。
ふと、昨日の夢が脳内に出てきた。
じんたん…可愛かったなぁ…
まるで子供のようにはしゃいでて…
笑顔がよく似合って…俺より背が低くて…
つんつんとした髪…うにヘアーってゆーのかな?
そこが特徴的な子だったなぁ…
トクン……
と、俺の胸がなったような気がした。
それからというもの、じんたんのことを考えると、それだけで胸がいっぱいになり、俺の胸がなる。
朝ご飯を見ると、ちょびっとずつしか減ってないのが目に入った。
手元のスマホで確認すると、9時14分。
もう味わってる暇なんてない。
俺は口に詰め込めるだけ詰め込み、もぐもぐと口を動かした。
食器を流し台に持ってき、自分の部屋に駆け込んだ。
昨日の内に考えておいた服に着替えた。
いつものネックレスとブレスレットをつけて…っと…
洗面台まで行き、歯ブラシを取り、歯磨きをし始めた。
時間を確認すると、9時39分。
グチュグチュペっをして、玄関まで行き、俺は家を後にした。
by りぃり
(終わり方雑&遅すぎる投稿ごめんね💦)
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!