第5話

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2019/09/10 08:33
それから更に数日後
光一
さくら・・・・
さくら
光一の出るドラマやったんや。
初めての衣装担当・・・・
光一
剛は?
さくら
うちは、剛の彼女っちゃうもん
スタッフ
光一さーん、本番でーす。お願いします
さくら
呼んでるで?いけば?
光一は、本番に、臨もうとしていたが、ここである問題が・・・
光一
えっ?池谷さんの相手役が?
監督
そうなんだよ。事故で大怪我しちゃったらしくて。
幸いまだ、ドラマはオンエア前だし、相手役のチェンジは仕方ないんだが・・・
監督は、さらに
監督
誰か適役いないかな。ちょっと時間ないんだよね~
さくら
その衣装でいきましょう
スタッフ
はい
監督
あー、あの子は?
光一
えっ?
監督は、迷わずさくらのもとへいく
光一
えっ?マジで?
さくら
えっ?わたしが?
監督
よろしく。これ、台本
光一
お前、芝居なんてできるんか?
さくら
う、うるさいわね。中学以来よ
監督
なんだー、光一君の知り合いかい?
光一、さくら
えっ?まさか知らないです
ふたりは、同時に発言した。
監督
それでは、シーン21いきまーす!
池谷さん
・・・好きだ。ずっと君が好きだった
さくら
私もよ・・・
そして、ふたりは、抱き合った。
なんかモヤモヤする・・・・
監督
光一さん、セリフ!セリフ!
光一
あっ!あ、あいつらうまくいったんや・・・・
いきなり、トチってしもた。
監督
カット!ダメダメ!もう少し、セリフしっかり!
光一
・・・・アイツら、うまくいったんや・・・・
監督
カット!やれば、できるじゃない~
そのあとも、さくらは、代役を続けた
岡田准一
なーんや、光一君、ず~っと不機嫌そうやなぁ~
※岡田君との初共演ドラマ。もちろん、架空です。
光一
べ、別に俺はさくらのことは・・・・
岡田准一
さくら?
(俺、なんも言うてへんのに)
岡田准一
そうや。剛君に聞いたんやけど、最近・・・
光一
次のシーンいくで
岡田准一
あっ・・・うん・・・
(はぐらかされた)
でも、実は光一のドラマのスタジオに遊びに来ていた剛がいた。

彼は、軽く鼻唄を歌っていた。
誰かがそっと近づいていく。
歌に集中してた彼は気配に気づき・・・
さ、さくらちゃん
さくら
こんにちわ
なんかのドラマの撮影?
さくら
なに言うとんの。光一のやで?
えっ?ほんまに?
知らんかった!
ってか、岡田のやつ言わんかったな!!
さくら
なんや知らんけど、うち、誰かの代役やらされたんや。でもな、あとでまた、ちゃんとした人探すって言うてたわ
代役・・・・
さくら
芝居って難しいな
光一とは、話せたん?
さくら
やっぱりあかんわ。
悲しそうに笑うさくらちゃん。
岡田准一
あー!剛君が、あの代役の子と話とるー!確か、さくらさん?やっけ?
仲エエんやな
※二人との関係を知らない岡田君は、素直に、言ってます。
岡田准一
すごく楽しそうやなぁー。あっ、でもあのさくらさんって、光一君の・・・・
知り合いなの?と聞こうとした岡田だが、
光一
ほっとけよ
冷たく言う光一。
岡田准一
えっ?でも・・・
光一
俺といるより、剛のほうが、ええんやろ?
そういうと光一は、次のスタジオに移動しようとした。
岡田准一
光一君?何怒ってるの?
事情を、知らない岡田君は、光一に、質問しまくっている。
その頃、剛とさくらは、
そうや。なぁ、今度、遊園地行かへん?チケット譲ってもらったんや。光一も、誘うからさ。
さくら
でも、最近、光一と話してないんちゃうの?
・・・・
さくら
うちのせいで・・・・
大丈夫や。俺と光一は、そんなにくっついとる仲やないで?
さくら
剛・・・
大丈夫やって。
さくら
・・・うん、わかった。楽しみにしてる
そのあと、剛は、明菜を見つけた!
これは、チャンスや
明菜ちゃん!
明菜
えっ?剛さん?
あ、あの、俺と・・・・
明菜
俺と、デートしてください!
明菜
えっ?
あ、明菜ちゃんに付き合ってる人いることは、わかってるんや・・・でも、1度だけ・・・1度だけでええんで・・・・
俺は、2枚のチケットを、見せて、お願いしますのポーズ
明菜
クスクス
えっ?なんで?なんで?笑ってるんや
明菜
だって、剛さん、誤解してる
えっ?
明菜
私、付き合ってる人なんていないですよ?
へっ?
明菜
いいですよ、デート。行きましょう
ほんまに?
明菜
えぇ、お願いします
明菜は、にこりと笑い、チケットを、1枚取った。
わーい☺️やったー!
すごくうれしい!嬉しくてつい、叫んでた。
ほな、また、連絡するから!気を付けてな!
嬉しそうに手を振る剛さん。


でも・・・これは最初で、最後のデート・・・・

明菜の思いを、知らない剛だった

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