午後の雑誌の取材終わったときや。
剛は、光一を、疑いの目で見る
悔しいけど・・・・
しっかり、抱き合っとるし。まるで、ふたりは、恋人同士や
↑もう、やけくそか?
おったんやな。
俺は、彼女と出会った日々を思い出していた。
そう、それは、数ヵ月前の出来事や。
音楽がなるあるスタジオで、1人ダンスをしている女の子がいた。
声かけずに彼女のダンスに夢中になっていたっけ。
いつから、こんな風になってしまったんやろ。
あれから、数日経っていた。
あるスタジオでは、久しぶりに、ダンスをする明菜ちゃんを、見た。
俺は、声もかけずに、そっと座って待つことにした。
ダンスが一通り終わった明菜は、ふと誰かがいるのを見つけ・・・
剛は、明菜のダンスの音楽を聴いている間に、寝てしまったみたいだ。
(明菜目線)
クスッ
私は、そっと彼の顔に触れそうになった・・・
けれど、起こしたら悪いと思い、その場をあとにした。
と、
プルルル
剛さんの、携帯がなった。
おもわず、隠れるわたし。
と、言いながら、電話にでる
相手を確かめなかったのだろう
嬉しそうに、さくらさんと電話する剛さん・・・・・
回想
ふたりは、そんなやりとりが、あった。
剛目線
せっかく待っていたのにいつの間にかいなくなってる。
うまくいかへんな
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。