第45話

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2020/04/06 15:00
これから無限城に入っていくのですが、

作者はコミック版しか見ていないので、

上弦の弐と参に勝つところまでしか見てないんです。

上弦の壱は許さない。(むいくんがぁぁと発狂した)

なので、今まで以上に原作と離れていきます。

そもそも皆生きてる時点で結構遠いですが。

ネタバレサイトなど、時々覗いているのですが

マジで雀の涙は程度のことしか知りません。

どうかお許しください。



無惨が何度形態変化するのかも何となく知ってますが

最後までお話しできないと私の考えるendに

たどり着かなくなるので(あと書くのが難しいから)

形態変化ありません。

あと、鬼がよく喋ります。

あと、推しを天国へ連れていった鬼が許せない。

ので、鬼へのあなたの当たりがかなりきついです。

許せない人はブラウザバックしてください。

それでもいいよ、という人だけどうぞ

お楽しみください。

    
         作者 卯月


_______________________

あなた「もう来たかっ」

見える。

お館様の、お館様の方に。

強い鬼が。 行かなくては。

走りながら、珠世様に頂いた造血剤を流し込む。

まだ早いって? 遅いくらいよ。

どれだけ血を使うかわからないし。

準備に手間取った、遅くなった。

急がないと、急がないと…

あの子達に無駄に頑張らせてしまっているんだから。

走れ、

私の家は、他の柱の屋敷からしてみると

お館様のお屋敷からかなり離れたところにある。

なので全速力で走っても、皆より出遅れる可能性がある。

グルンッ

走りながら鬼になる。

急がなきゃ、

目の前に、2人の人影が現れる。

あなた「時透様!」

無一郎「あなた?」

有一郎「うるさい。何をそんなにさわi…」

鴉「緊急召集ーッ!! 緊急召集ーッ!!
  産屋敷邸襲撃ッ… 産屋敷邸襲撃ィ!」

あなた「!」

嘘、もう来た…。

無一郎「行こう」

有一郎「ああ、」

あなた「はい」

私は、無一郎くんと有一郎くんについて走り出す。

その時

ドン、という爆音と共に、お館様のお屋敷の方から

火が上がった。 それでも足を、誰も止めない。

…あいつがもう来たのか。

あなた「…あれが」

柱が、みんないる。

私は、慌てて2本の刀を手に取る。

私の雪のように真っ白な日輪刀と、血刀だ。

悲鳴嶼「無惨だ!鬼舞辻無惨だ!
    やつは頚を斬っても死なない!」

あれが鬼舞辻無惨なのか…。

あの棘が刺さってるのが?

みんなからものすごい怒りの気配が出た、気がした。

炭治郎「無惨!」

無一郎『霞の呼吸 肆ノ型』

有一郎『霧の呼吸 弐ノ型』

しのぶ『蟲の呼吸 蝶ノ舞』

小芭内『蛇の呼吸 壱ノ型』

蜜璃『恋の呼吸 伍ノ型』

義勇 錆兎『水の呼吸 参ノ型』

真菰『雪の呼吸 陸ノ型』

実弥『風の呼吸 漆ノ型』

あなた『闇の呼吸 捌の型』

炭治郎『ヒノカミ神楽 陽華突…』


斬りかかろうとした、その時だった。

あなた「!?」

いきなり、さっきまであった地面が無くなった。

体が、下に、吸い込まれていく。

無惨が見えなくなる前の一瞬、珠世様と目があった。

あなた「ごめんなさい珠世様!すぐいきますから!」

無惨が、こっちを見た気がした。

…すぐ行ってやるわよ。



ここはいったい何だろう、

血鬼術で作った場所だろうか、

あっ、これ私着地できな…

あなた「ひっ、きゃ、ぎゃぁぁ、」

無一郎「馬鹿あなた」

あなた「と、時透様、ありがとうございます」

無一郎「馬鹿」

有一郎「早くしろ」

地面に着くと同時に走り出してしまう。

あのままだったら、私は頭から地面に落ちていただろう。

そこを時透さまが手をつかんで私の体を回してくれた、

お陰で足から見事に着地できた。

私の回りには時透兄弟と悲鳴嶼さんしかいない。

他の皆はどこ?

無一郎「…お館様は?」

悲鳴嶼「一足先に逝かれた 堂々たる最後だった、」

…あの作戦はうまくいったんですね。きっと。

お館様の、あのお館様の最後だから、

きっと本当に堂々としてたんだろうね…。

次から次へと現れてくる鬼を、

行冥さんと時透さんたちが狩ってくれる。

私は着いていくだけで、情けない…。

私は行冥さんと時透さんたちの後ろを着いていく。

行冥「鬼舞辻の場所が近い、油断するな」

有一郎 無一郎「はい」

あなた「はい…!?」

ミシッ

嫌な音がした、

ドンッ

あなた「い、」

壁が突き出てきた。

悲鳴嶼「時透!東堂!」

有一郎「無一郎!あなた!」

どうやら、私と無一郎は吹っ飛ばされたらしい。

あなた「へーきよっ!」

無一郎「俺に構わず進んでください」

後に壁が、ものすごい速さで近づいてくる。

このままだと潰される、

手だけ、伸びればいいっ、

指先だけ、壁に向けられた。

『血鬼術 山裂光』

壁が割れた、 恐らく風圧で指が折れてるけど、

その内治るでしょ。

ドゴ

壁の向こう側に押し出された。

下は、やっぱりかなり高いようだ。

あなた「ヒィィィィ」

タン (←無一郎が着地する音)

バダン(←あなたが落ちる音)

しかし、痛みはない。私は無傷。

あなた「大丈夫ですか?」

無一郎「うん、俺はだいじょ…!」

彼が私の問いに答えられないほど驚いてる。

黒死牟「来たか…鬼狩り共…」

あなた「お前、この間の!」

獪岳を鬼にしようとしていた奴じゃないか。

あなた「…私のヒール、刺さったまま…」

衝撃だった。

そこにいるのは間違いなく私がこの間蹴り飛ばした鬼だ。

おでこにハイヒールのヒールが刺さってるし、間違いない。

黒死牟「…この間の、癪に障る鬼の小娘と…
    ん…?お前は… 何やら… 懐かしい…
    気配だ…」

無一郎「上弦の 壱…!!!」

あなた「お前、上弦の壱…?なの…?」

ヒールのせいで間抜けに見えるが、

よくよく見れば目には上弦の壱と書いてある。

うわ、絶対怒らせてるよ私。

黒死牟「お前…名は…何という…」

あなた「東堂あなたじゃ!」

黒死牟「お前では…ない…」

あなた「だと思ったよ私も。」

無一郎「!…時透…無一郎」

黒死牟「成る程…そうか…
    絶えたのだな"継国"の名は…」

継国…

継国…!?

私の体を一瞬悪寒が走った。

もう2人の会話も耳に入ってこない。

誰、継国って… あの痣の人?

否、

私は知らない、会ったことない…

私じゃない、誰かの記憶…。

また悪寒が走った。

黒死牟「お前は…私が…継国家に残して来た…
    子供の…末裔… つまりは…私の子孫だ」

あなた「似てねーな!」

無一郎 黒死牟「…?」

咄嗟に口から出た言葉がこれだった。

うわ、睨まれたよ黒死牟に。

絶対嫌われたね、今。

って、黒死牟…?

こいつ名乗ったけ?

なんで知ってるんだろう、

あなた「目が6つもあるなんて気持ち悪い。
     良かったね遺伝しなくて」

私は無一郎くんの方へ顔を向ける。

ごみを見る目でこっちを見てた。

何故、私は、こいつを、煽るんだ…。

黒死牟「…そこの癪に障る小娘は…少し…
   黙っていてくれ…」

あなた「すんません」

黒死牟「無一郎…私のことは…その…」

無一郎「何」

絶対キレてますよ彼

黒死牟「私のことは…お爺ちゃんと…呼びなさい…」

無一郎「えっ…嫌だ」

あなた「私も嫌だ、」

黒死牟(いや、私の孫可愛くね?
    めっちゃ美少年に育っとるやん。
    あの子にお爺ちゃんと呼ばれてぇ) 

あいつ絶対なんか下心あるでしょ。

知らんけど。

あなた「貴方は気持ち悪いのでここで消えてもらいますね」

『闇の呼吸 肆の型 一魂闇撃』

『霞の呼吸 弐ノ型 八重霞』

私も、無一郎くんも斬りかかる。

のに、

あなた「いない…」

黒死牟「なかなか良き技だ…
    霞か…成る程…悪くない…
    あと、お前…それは血鬼術か…悲しいほど、脆い…」

あなた「も、脆い?」

知るか。

『霞の呼吸 伍ノ型 霞雲の海』

『闇の呼吸 伍ノ型 雪華電撃』

なんで!当てることもできない…。

怖い…

いや、怖くないわよ、怯むなよ。

私より、人間の方がずっと怖いはず。

私より、鬼より、死に近い、人間の方が…。

そんなこと考える時間が無駄。

私より、無一郎の方がよっぽど強い。なら、

『霞の呼吸 漆ノ型 朧』

彼を、庇えばいい。

黒死牟『月の呼k…』

血刀を黒死牟に投げつける。

あなた『血鬼術 山裂光』

黒死牟が使おうとした、何らかの血鬼術を斬った。

グシャア

無一郎が黒死牟の腕を斬った。

無一郎「!?」

黒死牟「邪魔をしおって…つくづく癪に障る…」

来る、

私は避けようと飛び上がった、が、

『月の呼吸 参ノ型 厭忌月・銷り』

グジュ

あなた「うっ!?」

私の、膝から下が、

2本とも飛んでいった。

ダンッ,グサッ,

黒死牟「目障りな…不完全な鬼…」

あなた「あぁ…」

私の目の前には6つの目。

痛くはないが、背中に来た衝撃。

そして、私から生える2本の…日輪刀。

1本は、私のかな…

もう、1本は…

あなた「ごめん、むいくっ…」

どうやら、私、床に叩き付けられたようだ。

そのまま、2本の日輪刀で串刺し、と、

無一郎「あなたっ」

あなた「来るな!私は平気だっ…」

彼は、胸から出血していた。

丸腰の人間に何てひどいことをするんだ、

しかし、致命傷ではなさそうだ。

動かしたら、死んでしまうんじゃないだろうか、

じゃあ、動かすわけには、いかない。

多少息が苦しい。

恐らく、2本とも、肺に突き刺さっているんだろう。

話しにくくて敵わない。

黒死牟「今…ここで…息の根を…止めてやろう、」

私に馬乗りになる黒死牟が、私にささやく。

手は、しっかり押さえつけられているが。

あなた「まあ、話を聞け。黒死牟」

私は、ニヤリと笑う。

要は時間稼ぎである。

あなた「私の目に、見覚えはないか?」

鬼が、私の目を見つめてくる。

気持ち悪。

私は、その間に、足の修復、

それと、流れ出た血をすべて回蝶に変えている。

気が付いているだろうか?

あと、さっき投げた血刀。

武器にされないように血鬼術を、切ると同時に溶かし、

少し離れたところで血溜まりになっている。

それを、何とか意思だけで血刀に戻す。

彼の、僅にでも武器になれば、と。

あなた「ねえ、あるでしょう?
     見たこと?ね?」

黒死牟「上弦の…零か…」

あなた「ふふ、ご名答」

私は黒死牟の腕をがっしり掴む。

あなた「久方ぶりじゃのぉ、黒死牟や。」

しゃべり方が気持ち悪いのは、勘弁してほしい。

黒死牟「あの時の小娘が…ここまで成長したか…」

黒死牟は私の体を舐め回すように見つめる。

きめぇ。

黒死牟「お前も…完全な…鬼に…ならないか?」

あなた「それもよいかもしれないなぁ…」

あなた「じゃが、断る」

胸に突き立てられている、

2本の日刀に手をかける。

あなた「退け」

『闇の呼吸 陸の型 闇色一波』

刀を抜いて、直ぐに攻撃。

黒死牟「小癪な…」

が、避けられる。  計算内よ。

あなた「貴方の敵は、私だからね」

さあ、かかってきなさい。



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