第43話

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2020/04/05 15:00
あなた「ねえ、雪乃ー!」

雪乃「何?」

雪乃がものすごく不機嫌そうに答えてくれる。

私が知らない男の子だけならまだしも、

知らないお爺さんまで家に持って帰ってしまったので

たいそう機嫌が悪いのである。

あなた「ごめんごめん…お駄賃あげるから。」

私は懐から財布を取り出そうとする。

雪乃「そう言う問題じゃないの!」

雪乃が怒ってる。

あなた「ごめんなさい…」

私は畳に頭着くまで頭下げる。

雪乃「…別に、そこまでしてほしい訳じゃない。」

私はそっと顔をあげる。

雪乃「…逢引楽しんできてね。」

あなた「あ、逢引じゃないわよ、怒られるだけよ…」

雪乃「さあ、どうかしら?」

雪乃は意地悪く笑う。

あなた「絶対に違いますって…」

雪乃「せっかくの逢引なのにそんな服じゃダメじゃない?」

あなた「ええっ…」

私の服装は、いつも通り、

黒字に桜の花が描かれた着物に桃色の帯である。

なかなか気に入ってるんだけど。

雪乃「さすがにその色に青色の帯はないわ、」

雪乃に言われて自分の帯の色を確認する。

黒地。桃色の桜。青い帯…

あなた「青!?」

どうやら色を間違えていたらしい。

確かに妙だわ。

雪乃「ほら、他の着物も出して出して!
   そんな着物じゃあ相手に失礼だよ!」

雪乃はするりと私の帯を外してしまう。

そして、私の着物のある部屋にずけずけと入っていく。

あなた「あっ、ちょ、こらぁ…」

楽しそうな雪乃は私に着物を選んできて、

いつの間にか部屋に入ってきた空は、

私の着物を手早く脱がしていく。器用だね、お前。

雪乃「これにしましょー!」

あなた「い、いやぁ…」














あなた「お、お待たせして申し訳ありません、
     か、霞柱さま…」

無一郎「……」

そう、今日の待ち合わせの相手は無一郎なのである。

昨日手紙を届けに来たのは無一郎くんの鎹鴉の

銀子だったのだ。

てか、無一郎くんの反応薄すぎない?

やっぱり私の着物おかしいかな?

何も返してくれないんだけど。

私の着物は雪乃が選んでくれた、

白地で足元に桜の花が描かれている着物に、

黒い帯、いつもの羽織である。

雪乃いわく、これでばっちり、らしいが、

無一郎くん普通に隊服だし…なんか私浮いてない…?

あなた「…霞柱さま?」

無一郎「…あ、ごめん、聞いてなかった」

な、なんだとこいつ、生意気か。

昨日来た文によると、

『明日、渡したいものがあるから街で会いたい

 どうせ暇なんでしょ?』

という心を抉る文章と時間と場所が書いてあった。

あなた「それで、あの、渡したいものって…?」

無一郎「あぁ、それは最後に」

なんですって。

はやく用事を終えて帰りたいのですが。

あなた「柱稽古の方はいいんですか?」

無一郎「兄さんにおねがいしたからいい。」

有一郎め、、断れや…。

無一郎「それより、ちょっと買い物付き合ってよ、」

あなた「はい!?」

無一郎「兄さんに色々プレゼントしたいの。
    君は荷物持ち」

あなた「…それは上官命令でしょうか?」

無一郎「…いや、純粋なお願い。
    それに、今階級同じじゃん。」

無一郎くんに言われて気がつく。

そうか、同じか。

あなた「…わかりました。お供しますね」

せっかくだし、この時間を楽しもうと、思えた。

無一郎「そう、じゃあはやく行こう」

無一郎くんはさっさと歩いて行ってしまう。

私はそれに、へなへなと着いていった。

街の中を彼についてとぼとぼ歩く。

途中で前に蜜璃ちゃんと街に出てきたときに

見つけたかわいい桜の帯留めがまだ売られてた。

人気ないのかしら?と思って見てたら、

無一郎「何馬鹿みたいな顔してるの?
    はやくしてよ」

って言われた。

ごめんなさいね、荷物持ちの分際だからな!

従ってやるよ!


無一郎くんはどうやらお兄ちゃんの有一郎くんに

色々買ってあげたいらしい。

元々二人ともとてーも質素な生活してらしいから

物欲そんなにないらしいけど。

無一郎「ねえ、どっちがいいと思う?」

あなた「…右ですかね」

無一郎「やっぱり?僕もそう思う」

ちょっと嬉しそうに無一郎くんが笑う。

今は有一郎くんの浴衣を選んであげていた。

新しいやつを2、3着ね。

仕立ててもらうんだってさ。

他にもタオルとか新しい草履だの足袋だの買っていた。

あなた「ねえ、霞柱様と有一郎くんって一緒に
     暮らしておられるんですか?」

無一郎「ん?そうだよ」


あなた「やっぱり…」

なんか、他にも色々買っていたけど、

どう見ても生活必需品が多いんだ。

だから、そうだと思ったの!さすが私。観察力神ね。

無一郎「ねえ、あなた」

あなた「なんでしょうか?」

無一郎「なんで兄さんは名前で呼ぶのに、
    僕は霞柱様って呼ぶの?」

あなた「なっ…」

いきなりくっと顔を見てくる。

あなた「…ずっと一緒に暮らしていたもので…
      その頃の名残です…」

私は恥ずかしい、

そんなところを指摘されちゃうなんて…私失礼だったわ、

無一郎「じゃあ、俺のことむ…」

あなた「これからはきちんと霧柱様とお呼びします。」

私は彼から目をそらしたくて、

あわてて頭を下げた。

無一郎「…違う」

あなた「えっ?」

嫌だ、何を間違えちゃったんだろ…。

無一郎「無一郎って、呼んでよ」

可愛いけど、強さと、悲しさを秘めたその目で、

私のことを見つめてくる。

思わずはい、と答えたくなるような、

そんな目だった。

あなた「…お断りします。」

私の口から絞り出せたのは、これだけだった。

無一郎「なんで?」

あなた「な、なんでと言われましても…」

私の目は、きっと今泳いでいるだろう。

でも、どうしても…無理だ…。

あなた「ごめんなさい…」

無一郎「…はあ、わかった。」

彼は諦めてくれた。

本当に申し訳ない、

無一郎「そうだ、この先に美味しい甘味処があるよ、
    恋の人が…えっと、」

あなた「甘露寺様?」

無一郎「そうそう、甘露寺さんが教えてくれた
    一緒に行こう?」

あなた「…よろこんで」

彼にお願いされたら、断れません。

それに、私は甘味には目がない。

私は喜んで、彼に着いていった。






あなた「これ、おいひいれふ…」

無一郎くんに連れてきてもらった甘味処は

私の大好きな大福がめちゃめちゃ美味しかった。

30個ほどぺろりと食べてしまうほどには。

無一郎「ほんと…君ってよく食べるね。」

無一郎くんにあきれられてしまった。

あなた「だって、美味しいんですもの…」

私は追加で頼んだ5個も次々口に入れてしまう。

あなた「ねえ、霞柱さま…」

私は隣でお茶を飲んでいる無一郎くんに話しかける。

無一郎「何?」

無一郎くんはこっちを見ずに答える。

あなた「霞柱さまは、どうして私を許してくれたんですか?」

無一郎「ゴボッ,」

あなた「!?ご、ごめんなさい!」

無一郎くんは驚いたのかむせてしまった。

そんなに変なこと聞いたとは思わないんだけど…。

慌ててハンカチを差し出す。

無一郎「あっ、ありがとう…」

無一郎くんが口元拭いてる。

なんか、色っぽかった。

無一郎「なんで、そんなこと聞くの?」

あなた「なんで、ですか?」

質問に、質問で返されてしまった。

あなた「そうですね…

私はあの日、確かに貴方を置いて帰ってしまいました。

しかも、貴方のお兄さんを連れて。

そして何年も家に置いていた。無断で。

霧柱様が霞柱様に会いたい、と言ってくださるまで。

もし、彼が一生逢いたいと言わなければ、

会わせなかったかもしれない。

ずっとずっと、隠していたかもしれない。

私はただのクズです。

だから、霧柱様のことをお館様に打ち明けたときに

私は処罰されるものだと思っていたんです。

なのに、お館様は私を責めなかった。

打ち明けてくれて、ありがとう。あとは私には任せなさい

とまで言ってくださいました。

違うのに。

私はひどい鬼なのに。

私は、きっと、責められたかったのに。

所詮人のふりしてる、鬼の癖にって…。

そしたら、私の心、多少は軽くなるかなって…。

なのに、誰も責めてくれなかったから。

私は、責められたいだけ…。

人に血鬼術使うのも、あり得ないのに…。

私なんか、許されていいわけがない、 

と思うからですかね?」

私は、意外とさらさらと白状できた。

無一郎「責められたいってさ…変 態なの?」

あなた「ブッ,」

今度は私がお茶を吹いてしまった、

無一郎「ごめん、言い過ぎた」

絶対ごめんとか思ってない顔やで。

あなた「お、お見苦しい所を…すみません…」

私は、袖で口元を拭ってしまった。

無一郎「別に、僕は君のこと怒ってないよ。

確かに僕を置いていったのはイラッとするけど。

確かに血鬼術を使ったのは誉められたことじゃないけど、

兄さんを助けようとしてくれただけだし。

それで、兄さんを助けてくれたのは事実だし。

僕のことも、ちゃんと助けてくれたじゃん。

だから、別に、怒ってないし、恨んでないよ」

あなた「ふぇぁ…」

無一郎「…ふふっ、何その変な声」

無一郎くんに笑われてしまった。

あなた「そ、そんなこと言われるとは、思ってなくて…」

怒ってなかったんだ…。

私、なんか、一人で勘違いして、恥ずかしい…

無一郎「…そうだ、買い忘れたものがあるんだ、」

あなた「じゃあ、行きましょうよ」

私は立ち上がる。

あなた「ご馳走さまでした!」

私は、自分の食べた大福の代金とお茶の代金を支払う。

無一郎くんも支払いを終えて出てきた。

無一郎「奢ってあげてもよかったのに…」

無一郎くんがちょっと不機嫌になる。

あなた「それは嫌なの(笑)早く行きましょ?」

私と、無一郎くんはまた、商店街の方へ足を進めた。

無一郎「ここでちょっと待ってて」

あなた「わかりました」

無一郎君につれられてお店がたくさんあるところに戻ってきた。

あなた「荷物、持っておこうか?」

無一郎「…じゃあ、これだけ持ってて」

無一郎くんが一番小さい袋を差し出す。

彼、私のこと荷物持ちとか言いながら、

何一つ荷物を持たせてくれなかったのだ。

あなた「もっと、大きいの持とうか?」

無一郎「いいからそこにいて」

ピシャッと言い放たれてしまった。

怒らせてしまっただろうか…?

無一郎「…別に怒ってないから」

あなた「ごめんなさい」

無一郎「すぐ戻る」

無一郎くんはさっさと行ってしまう。

私はといえば、可愛い小物のお店の前で放置されている。

このお店でも覗いて待っていろと言う彼の優しさかな?

あなた「何か可愛いのあるかしら?」

私はお店の中をうろうろした。

あなた「嫌だ、なにこれ、可愛い。」

私が手に取ったのは、

小さいお裁縫セットだった。

そういえば、縫い直さなきゃいけないものもいっぱいあるし、

雪乃が裁縫教えてほしいって言ってたし、

これあったら間違いなく便利やん。

買お。

あと、綺麗な組紐が売っていた。

特に欲しいとは思ってなかったんだけど…

思わず1本に目が止まった。

あなた「綺麗…浅葱色ってやつかな?」

私はその綺麗な組紐と、

他にも数本組紐を購入してしまった。


「ねぇ、お嬢さん?」

あなた「ああ?」

しまった、ボケッとしていた。

さっきの買い物に大満足の私は、ついつい

お店の前でぼんやりとしてしまっていた。

なのでいきなり声をかけてきた男たちについ素の声がでてじった。

1「お嬢ちゃん今一人?」

2「ぐへへ、俺たちと一緒にイイコトしなぁい?」

3「へへへへへへへ」

あなた「お断りです。
     というか貴方達柱稽古はどうしたんですか?
     おさぼりはいけませんよ。」

そう、この3人みんな隊服なんだ。

絶対稽古抜け出してきてるkuzuやん。

1「なんで柱稽古のことなんて知ってるの?
  もしかして君も隊士なの?
  でも、君もここいいるってことはサボりだよね?
  いいじゃん、行こうよ、黙っててあげるから」

2「行こう行こぉう」

3「へへへへへ」

あなた「嫌だって言って…ちょ、離せ」

私は男の一人に腕を捕まれてしまった。

そのままお店の横の路地に引っ張られる。

あなた「離してってば!」

1「うるせえ、騒ぐなっ」

バシンッ

あなた「ちょ、隊立違反…」

お腹に蹴りを入れられた。

痛くはないけど、ちょっと苦しい。

でも暴力は隊立違反よね?いや、正当防衛?

どうするのが正解なの?

それにあんまり力込めると、こいつ昇天するよね?

一般人への力の使い方がかわらない…。

1「あんまり騒ぐと、さらに痛い目見るぞ?いいのかな?」

2「騒ぐな騒ぐなぁ」

3「へへへへへ」

あなた「い、嫌っ、離してよ、」

ゴリッ,

あなた「あっ…」

1「い、いだぁぁぁぁ!」

あなた「ご、ごめんなさいっ、」

私、うっかり隊士の腕を折ってしまったらしい。

それでも、腕を離してくれないって、コイツ相当だわ…

むしろ力が強くなってないか?

1「お前、許さねぇ!」

2「お前、兄貴に何てことするんだぁ!」

3「ヘーヘッヘヘヘヘヘヘ」

やばい、襲われる。

あなた「た、助けてぇ」

面倒くさいことはごめんである。     

逃げなきゃ、

無一郎「何馬鹿なことしてるの?」

あなた「む、無一郎…助けて…」

救世主だわ…

1「げ、か、霞柱だ…」

無一郎「お前ら、まだ稽古終わってないじゃん?
    兄さんしかいないから逃げたの?
    君たち、あとで特別に稽古してあげるよ」

1「ごごごごご、こべんなざ、  逃げろぉぉ」

2「ま、待ってよ、兄貴ぃ」

3「へへへへへへへへへへ」

3人ともへらへらと走っていった。

あなた「あ、ありがとう…無一郎…」

無一郎「馬鹿なの?もっと危機感持ちなよ」

あなた「へへっ、ごめんなさい…
     あと、私あの人の腕、折っちゃった…」

無一郎「…いいんじゃない?別に」

あなた「…そっか、ありがとう、助けてくれて」

ガシッ

あなた「…ん?」

無一郎「ちょっと、来て」

私は無一郎くんに手を捕まれてしまった。

あなた「喜んで…?」

私は彼に連れられるまま、歩いていった。







あなた「あぁ、綺麗…」

彼が連れてきて来てくれたのは、

桜が綺麗な小高い丘だった。

無一郎「でしょ?」

あなた「綺麗な桜ですね」

無一郎「…梅だよ」

あなた「な、なんですって」

嫌だ、もう、馬鹿丸出しじゃないの…

恥ずかしくて、しゃがみこんでしまった。

無一郎「…ここ、桜も綺麗だよ、まだ早いけど」

あなた「そうなの?」

多少は恥ずかしくなくな…らないわ、

無一郎「夏の花火大会も綺麗に見えるよ」

あなた「ここ、すごいね」

私は恥ずかしいのから立ち直り、咲き誇る梅を見つめる。

なんか、心が洗われるような…。

あなた「…霞柱様」

無一郎「何?」

あなた「ボタン、欠けてますよ」

無一郎「えっ」

さっき、しゃがみこんでから上を見上げたときに気がついた。

彼のボタンが1つ欠けていたのだ。

8割方残っているけど。

無一郎「本当だ」

あなた「直してあげようか?」

なに言ってんの?って顔をされた。

私は懐から隊服の、柱の金ボタンを取り出す。

あなた「つけてあげるよ?」





あなた「できました」

無一郎「…ありがとう」

着たままだとちょっと難しかったけど、

綺麗につきました。

無一郎「なんでボタン何て持ち歩いてるの?」

あなた「あぁ、私のです
     昇格したので付け替えようかと…
     隊服なんて着たことないですが」

私はさっき買ったばかりの裁縫道具と

欠けたボタンを鞄にしまう。

無一郎「そうなんだ」

彼は私が付けたばかりのボタンを見てる。

あなた「あの…私そろそろ失礼しないと…」

無一郎「もうそんな時間だっけ?」

あなた「同居人が幼いもので」

3歳の空の生活リズムに合わせてあげないといけないからね。

無一郎「そっか、あっ…」

彼は思い出したように袖口から何かを取り出す。

無一郎「これ」

あなた「あっ、香り袋」

私が無くしたと思っていたやつ。

無一郎「返してなかったから」

あなた「渡してましたっけ?」

無一郎「うん」

しまった、完全に忘れてたわ。

無一郎「あと、これも…」

あなた「これは…」

彼は小さい紙袋を差し出してくる。

何か貸してたっけ?

あなた「開けていいですか?」

無一郎「…どうぞ」

ガサガサ

あなた「あっ、これ」

私が欲しいと思っていた桜の帯留め。

無一郎「今日のお礼、その着物に合うかなって」

あなた「ありがとうございます。」

恥ずかしい。

私の顔は今、きっと真っ赤である。

お館様に誓おう。

あなた「ちょうど、欲しいなと思ってたんです…」

無一郎「そう、よかった」

彼の顔が見れない。恥ずかしい。

あなた「そうだ!私からもこれ」

私は鞄から白と黒の組紐のついた赤い石を取り出す。

無一郎「…なにこれ」

彼は石を手に乗せて、不思議そうに見ている。

あなた「お守りです」

私は出来る限りの笑顔で答えた。

無一郎「ふぅん…ありがと」

彼はしばらく石を眺めていた。

私も帯留めを眺めていた。

彼が袖に石をしまった。

それを見て私も帯留めを鞄にしまう。

わかるよ、何が言いたいのか。

無一郎「ねえ、

あなた「また、連れてきてください!」

無一郎「えっ?」

私はとびっきりの笑顔、のつもり。

あなた「次、桜が綺麗に咲いたら。  
     私たちがその頃まで生きていられたら…
     また一緒に桜が見たいです」

無一郎「…いいよ」

彼はいつもと同じ、ふわりと優しい笑顔を見せてくれる。

あなた「では、失礼します」

無一郎「送るよ?」

あなた「大丈夫です、
     私と違ってお忙しいでしょう?
     それに、帰る前にもう一ヶ所行きたいところがあるので。
     では、失礼します」

無一郎「…わかった、じゃあね、」

あなた「はい!さようなら」

そうして、私たちは別れた。

また、ここに来ると約束して。

____________約束をして。

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