第28話

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2020/03/28 15:00
あれから3日間無一郎さんと行動を共にした。

夜の間は無一郎さんと見回り。

朝家に帰ると雪乃ちゃんが朝ごはん作ってくれてる。

で、それを食べる。

朝ごはんを食べたあと、

晴彦が沸かしてくれたお風呂に入る。

で、睡眠。

その間に3人が

掃除、洗濯、炊事、買い物。

あと、庭の手入れや、

師範が生きていた頃にしていた畑もしてる。

私は昼間外に出られないので

畑仕事はほとんどできなかった。

荒れ放題だった畑を綺麗にしてくれた。

あの子達は神だと思う。

そして目が覚めたら夜ご飯を食べさせてもらい、

また無一郎さんと夜の見回り。

あの子達がいてくれるだけで、めっちゃ楽。

あの子達大好き。

そんなこんなでもうすぐ日が登る。

日付は変わっているはずだ。

ようやく見回りが終わった。

あなた「では、ありがとうございました」

無一郎「ん、」

あなた「今夜は私非番なので。
     迎えは結構です」

無一郎「わかった、」

無一郎さんと別れる。

私は家に帰る。

今日も雪乃がご飯を作ってくれていた。

いつも通り、朝食をとり、

湯浴みを済ませて布団に潜る。

今夜は満月だ。

私は鬼になる。

いつもより早く家を出ないとね。

鬼の姿をあの子達に見せないように。

私は急いで眠る。


あなた「では、私は少し出てきます。」

雪乃「いってらっしゃいあなたさん」

あなた「日が出る頃には帰ります」

私は家を出る。

もうすぐ完全に日が暮れる。

私はいつも通り黒い着物を着ている。

いつもと違うのは

羽織が真っ赤なこと。

私は鬼になるとき、羽織を赤いものに変える。

理由は、まあいい。

私は先を急ぐ。


あなた「ウサギだぁ」

私は自由に森の中を駆ける。

鬼の時の方が、体が軽くてよい。

私は野うさぎを追う。

あなた「捕まえた!」

私は野うさぎを捕まえて、そのまま食らう。

あなた「ごめんね、うさぎさん。」

私は骨も残さぬように食らう。

あなた「さてと、次は鮭でも…」

フワッ

あなた「鬼の気配、人の気配も…」

鬼殺隊として鬼が出たらならば狩らねば。

私は鬼の気配のする方へ向かう。

あなた「いたいた」

鬼を見つけた。

あなた「ざっと数えて10匹?」

まあまあいるやん?

向こうにもまだ3匹くらい? 

そこから人の気配がする。

なんとなく、日輪刀の気配も。

あなた「んー、鬼殺隊の子みたいね」

私は人の気配?オーラ?が見える。

優しい人なら、優しい色の気配をまとってる。

薄い桃色とか緑色とか。

冷たい人なら、青とか紫とか?

たまになにも気配のない人もいる。

あと、鬼殺隊の人はみんな似たような気配をまとっている。

その人の人柄を表すような色の気配を囲むように

燃えるような赤の気配をまとってる。

これはなんの気配なんだろう?

鬼に対する怒りとかなのかな?

まあ、深く考えてもわかることはない。

あと、日輪刀の気配もある。

ただ、日輪刀は気配というか、

ものすごい圧を感じる。

だから、多少離れていても

鬼殺隊の隊士がどこにいるのか把握できる。

この力はわりと便利。

で、一応鬼を見ていたのだが、

あなた「あっ、あの鬼!」

鬼殺隊の子を襲おうとしているようだ。

あなた「後ろから襲うの?みっともない。
     鬼なら正面から行けよ。」

鬼「アぁ?お前も鬼じゃねぇかァ」

あなた「ふん、人を傷付けるやつは嫌いよ。」

私は鬼達の前に進む。

少しの間なら、引き留められるかな?

『血鬼術 雪華爛漫』

私は自分の手のひらを引っ掻き出血させた。

鬼に向かってブンッと手を振る。

私の手から飛んだ血が、

真っ白に、大きくなる。

そして雪の華が咲き乱れるように見える。

そのまま鬼に突っ込む。

鬼「な、なんでェ、鬼が鬼に」

私の血鬼術を食らった鬼達の体が凍る。

ものすごく動きが鈍くなる。

仕留めることはできないんだけど。

あなた「そりゃあ、私は鬼が嫌いだからね。」

鬼殺隊の子の気配がこちらへ近づいてくる。

私は木の上に飛び乗り身を隠し、鬼殺隊士を待った。

あなた「あれ、あの子…」

炭治郎「鬼が、凍ってる?」

あなた「…竈門くん…?」

そこに表れたのは炭治郎だった。

もう体大丈夫なのかな?

数多いけど平気なの?

炭治郎は戸惑いながらもしっかり鬼の頚を斬ってる。

あなた「へぇ、強いのね」

私はちょっと感心した。 

その時。

あなた「あら、また?」

もう1匹鬼が出た。

気配を消すのがうまい鬼が。

あなた「気付いてるかな?」

炭治郎はさっさと鬼を狩っているけど、

数の暴力だろうね。

少し、邪魔しますか。

『血鬼術 血晶乱舞』

攻撃の仕方はさっきの雪華爛漫と同じ。

違うのは、攻撃をくらった

鬼の体を凍らせるのではなくて、

血晶を突き刺すこと。

しばらくは体がしびれて動けないでしょう。

知らんけど(3回目)。

炭治郎「!?」

いきなり後ろで鬼が自爆?したら

そら驚くわな。うん。

あなた「後ろには気を付けた方がいいよ、鬼狩りさん」

私は炭治郎が鬼を狩り終わるまで木の上で見ることにした。

あと、2匹くらいになっただろうか?

善逸「た、炭治郎~助けてぇ~」

我妻くんだ。

相変わらずうるさい子。

伊之助「紋治郎!鬼は、どこだ!」

猪のお化けも出た。

3人もいれば私は要らないだろうね。

だけど、私はそこから離れる気に、ならなかった。

仕方ない、斬られそうになったら逃げよう。


すぐに鬼は、狩り終わった。

あなた「よし、帰ろ…」

炭治郎「待って!」

あなた「私?」

炭治郎に呼び止められた。

伊之助「鬼かっ!?」

炭治郎「助けてくれてありがとう、あなた」

あなた「えっ? ギャッ、」

私は驚きすぎて木から落ちた。

痛い、お尻が。

いや、痛いような気がする。

私はお尻をはたいて考える。

こいつ私のことあなたって呼んだ?

なんで?

私今完全に鬼なのに?

目の色も髪の色も爪の長さも違うのよ?

羽織だって赤だし、角もあるよ?

あなた「ど、どうして私がその
     あなたって人だと思うの…?」

炭治郎「だって、匂いがあなたと同じだよ。」

善逸「あなたちゃんと一緒の音がする。」

善逸までそんなこと言うの?

伊之助「そうなのか?」

良かった猪にはバレてない。

あなた「残念、私はあなたって人じゃなくて
     ただのおn…」

カサカサカサカサ

あなた「なんの音?」

炭治郎の背中の箱から音がする。

炭治郎「禰豆子、出たいのか?」

炭治郎が背中から箱を下ろす。

箱がパカッと開いて、

中から可愛い可愛い禰豆子が出てきた。 

善逸「禰豆子ちゃーん、可愛い~❤」

禰豆子「ムームー!」

禰豆子が私の方を向いに向かって来ちゃった。

ヤバイ、逃げなきゃっ…

って思ったけど、

あなた「うぅ、禰豆子ちゃん好き。」

禰豆子「ふがっ❤」

禰豆子ちゃんに抱きつかれてしまったので、

もう逃げられない不可抗力。

私はついに抵抗を諦めた。

あなた「そうだよ、私あなた」

善逸「えっ、あなたちゃんも鬼だったの?」

伊之助「なんだ、夏子お前鬼なのか」

あなた「…そうだね、そう。」

もう隠しても無駄だね。きっと。

私は禰豆子ちゃんを撫でながら言う。

炭治郎「でも、この前あなたが蝶屋敷に来たのって」

伊之助「俺様は覚えてるぞ!お昼だった」

善逸「日が出てる時に外を…?」

あなた「歩ける…ちょっとだけ」

私は禰豆子ちゃんと近くの岩に腰かける。

私は少しずつ、ぽろぽろと喋り出してしまった。









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ポンコツ作者が奇跡的にメモ帳からの
貼り付けの方法を見つけたので書きます。


『❤血鬼術のおさらい❤』


血鬼術
・回蝶  (回復)

・鉄血  (防御)

・一縷光 (隙を見つける)

・血晶乱舞 (範囲攻撃)

・□□□□ (最終奥義)
 ↑また考えます



闇の呼吸

・壱の型 山裂光 (血鬼術を斬る)

・弐の型 闇血晶 (鬼の回復を送らせる)

・参の型 雪華爛漫 (範囲攻撃)

・肆の型 一魂闇撃 (重たい一発)

・伍の型 氷雪電撃 (正確に叩き込める)

・陸の型 闇色一波 (鬼を溶かす)

・漆の型 闇裂光  (速い一撃)

・捌の型 鬼斬光  (鬼を殺せる唯一の血鬼術)


なんか、闇の呼吸のはずなのに

雪とか光とか多いね、ハハッ☆(アホ作者)



すべて作者の思い付きです。

似ているのが合ったらごめんなさい。

けしてパクってはいません。

神に誓います。

血鬼術はこれからも思い付き次第で増えます。


これからも「人 守 鬼」

をよろしくお願いします。

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