第8話

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2020/03/21 00:00
女「人はたべ い   く  したじゃ い!」

男「ちが  ら!
  ぼくは  となんて  てない!」

女「しん て  に」


あなた「?」

ここはどこ、?

この人たちは誰?

なんで女の人は怒ってるの?

なんで男の人は慌ててるの?

あなた「あめて(やめて)、よ」

なんで?舌がうまく回らない、

女「あぁ、ご  ね、 もう、た    い…」

その人は家を飛び出していった

男「まっ、待って!」

あれ、この家はどこ。

私の家じゃない。

有一郎くんはどこ!?

男「お、追いかけなきゃ、おいであなたちゃん」

あなた「!?」

その男は私に両手を差し出してきた。

その男の顔を見てはっとする。

私と同じ、鬼の目をしている。

右目は。

真っ赤で黒い縦線が1本。

左目には

あなた「零…!」

『零』と確かに刻まれている。

あなた「やーーー!(来ないで!)」

私は逃げようとする。

頭から地面に突っ込みそうになる。

あっ、これ絶対痛i…



バシンッ

あなた「痛い!」

有一郎「起きて。」

あなた「は、はひ…」

私は痛い体を起こす。

布団叩きで背中を叩かれたらしい。

あなた「お、おはようごじゃいます…
     有一郎さま…」

あなた「ご飯が冷める。早くしろ。」

あなた「はひがとうございまふ…」

私はのそのそと布団から出る。



あなた「いただきます…」

私は有一郎さまが用意してくれた朝御飯をたべる。

美味しいの一言に尽きる。

ご飯と味噌汁と卵焼きとなんか大根のやつ。

あなた「うまいね!この何とか大根!」

有一郎「ふろふき大根だってば…
    ありがと(ボソッ)」

なんて可愛い奴だ。

可愛い奴が作った美味しい何とか大根

最高かよ((

私が朝御飯を堪能していると、

桃「今帰ッタゾ」

あなた「桃!お帰り!」

桃が私の横に降り立つ。

桃「オ返事ヲモラッタゾ」

あなた「ありがとう、桃。寝てなさい」

桃「ウム,オヤスミ」

桃は寝床に帰っていく。

私は桃からもらった文に目を通す。

あなた「有一郎くん」

有一郎「…?」

あなた「明日朝から出掛けるからね、準備しといてね」

有一郎「別に、いいけど…」

あなた「じゃあ、私今日は出掛けてくるから!
    朝御飯ご馳走さま!」

私は部屋に戻り、着替えを済ます。

今日は、黒字に赤い椿の模様の着物。

そこに羽織を着る。

あなた「行ってくるね!」

屋敷を飛び出そうとした。

有一郎「相変わらず色の組み合わせが妙だね」

あなた「うっ、いいの!私はこれが好きなの!


     もう行くよ!?」

有一郎「…お昼は?いるの?」

あなた「あー、多分間に合わないからいいや」

有一郎「夜は…?」

あなた「ぶり大根が食べたいです
     でも、有一郎くんが食べたいものでいいよ」

有一郎「…気をつけて」

あなた「ありがと~お土産楽しみにしてて~」

返事がなかったな、まあいいけど。

私は家を出た。


今日の目的地は蝶屋敷である。

お土産にお菓子買ってから行こうかな。

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