あなたside

ﾊﾟﾁｯ

『え…………』

目が覚めて起きたら、

目の前に優斗の顔があった。

え、どういうこと？

なんで優斗がいるの？涼は？

高橋｢んー……。あ、あなたおはよ｣


『は、はよ…』


高橋｢どした？w｣


『いや、なんで優斗？って思って………』


高橋｢え、俺じゃ不満？w｣


『違う違う。いつも涼だから、さ……』


高橋｢あーね。はしもっさんが
　　『俺以外の部屋で寝かせて』って｣


『あ、そうなんだ……』


高橋｢はしもっさんが良かったんだ？w｣


『は？別に違うし………！//』


高橋｢ふははw
　　てかさ、あなた風呂入りな？w｣


『あ、私入ってないんだ。入ってくるねー』


高橋｢はーい｣

ｶﾞﾁｬ

私は優斗の部屋を出て、

涼の部屋に着替えを取りに行く。

『はぁ……』

ｶﾞﾁｬ

『なんだ、良かった……。いねぇじゃん……。
　何期待してんだか……』

私バカみたいじゃん。

急いで着替えを取って部屋を出る。

ほんとにバカ。

別に、涼のこと気になってる訳じゃない。

だって、優斗があんなこと言うから。

変に気にしちゃうじゃん……。

優斗のバカ……。

井上｢あなたおはよ｣


『あ、はよ』


井上｢あ、今日普通｣


『何が？』


井上｢いーや。別に｣


『何』


井上｢いーから。はよ風呂入れ｣


『………』


井上｢はよ行けってw｣


『はいはい』

なんなんだよ……。瑞稀も、優斗も。

頭おかしくなった？

まぁ、どうでもいいや。早くお風呂入ろ。

高橋｢＿＿＿ってんじゃん！｣


井上｢＿＿らだろ！？｣


猪狩｢＿＿＿ついてよ！！｣

え、なんの声……？何で怒鳴ってんの？

私がお風呂から上がってリビングに行ったら、

突然聞こえた怒鳴り声。

朝っぱらから喧嘩ですか？

やめてほしいんだけど……。

もうそろそろ喧嘩飽きたんだけど。

ｶﾞﾁｬ

高橋｢だからやめてほしいんだって！！｣


井上｢何でだよ！！
　　俺はあなたのこと思って！！｣


『うるっさい！！』

私は遂に怒鳴ってしまった。

怒鳴るつもりなんてなかった。

でも目の前で言い争いされてイライラした。

だから怒鳴ってしまった。

高橋｢あ、あなた……｣


井上｢………ｯ｣


『あのさ、朝っぱらから喧嘩しないでよ。
　迷惑っつーもん知らないわけ？
　私さ、3日間寝泊まりしてるけどさ、
　一応客な訳。
　ちゃんと客のこと考えてよ』


猪狩｢え、あなたって客だったの……｣


『はぁ！？』


猪狩｢いや、変な意味じゃなくて、
　　もう俺らの家族かと思ってた……｣


『は！？………そういうの、悪い…』


猪狩｢あ、ごめん｣


『違う。そういうの、私慣れてないから、
　なんていうか、恥ずかしい？って言うのかな…』


猪狩｢あぁ……｣


『ていうか、何でもめてんの？
　それちゃんと話そうよ』


高橋｢あ、うん。そうだね……｣