第3話

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2019/08/13 08:35
あなたside
『ん・・・・・・・・』
・・・・・・・・・?ここどこ?

真っ暗なんだけど。ていうか、寒っ。

まだ夏だし、今昼だよね?

なんでこんなに寒いの。
ガタッ   ビクッ
?「起きた?」


『誰だよ』


?「おぉっと、口が悪い。誰ですか?」


『は?』
ピタッ
?「死ぬよ」
首に冷たいものが当たる。

ナイフ?ていうかこいつ、死ぬよっていった?
?「ほら、誰ですか?」


『早く答えろって!誰なんだよ!』


?「だぁかぁらぁ、口悪いって。
 死にてぇの?」


『死ぬなら死んでもいい!
 とりあえず名乗れ!!!』


?「ふっ。おもしれぇじゃん。
 俺こいつ無理だ。はしもっちゃ~ん!」


?「どうした~?」


?「俺こいつ無理」


?「え?ww」


?「殺せない」


?「あらまー。じゃあ俺殺る?」


?「んー。頑張って」


?「はーい」
ガチャ
一人が部屋を出ていく。

あいつ、名乗らんで出ていきやがった。

次こいつ。ホントに誰だよ。
?「じゃあ死んでもらいます」


『ちょいちょいちょいちょい!
 お前誰だよ。殺す前に名乗れ?』


橋本「お口が悪いこと。俺は橋本涼。君は?」


『・・・・・・・あなた』


橋本「可愛い名前じゃん」


『うっさい』


橋本「ね。教えたんだから
  殺してもいいよね?」


『別にいいよ』


橋本「意外とあっさり。怖くないの?」


『別に・・・・・』


橋本「ふーん。・・・・・・・ねぇ、無理。
  俺も、あなた殺せない」


『は?結局かよ。さっきのやつも
 そうだったじゃん』


橋本「あー、瑞稀?」


『みずき?女子?』


橋本「違うww井上瑞稀。男子だよ」


『へぇー』


橋本「待ってて。新しい奴、連れてくる」


『え~』


橋本「まぁまぁww」
ポンポン
橋本「待ってて」
何・・・・・・・・。今の・・・・・・・・。

頭ポンポンってされたよ?

子供扱いされた?うっざ。

子供扱いとかなめてんの?

ふざけんなよ・・・・・・・。
ガチャ
?「・・・・・こんにちは」


『・・・・・・殺す前に名乗れよ?』


?「高橋優斗。はい、これでいい?」


『ん、優斗。何で殺すの?』


高橋「逆に何で殺してほしい?」


『麻酔で眠らせて包丁でグサッって!!!』


高橋「いいけど・・・・・・・・・・。
  なんでそんな笑顔なの?」


『え?そんな笑顔だった?』


高橋「うん、今はスンッてしてるけど」


『まあ、殺すシーンとか結構好きだし』


高橋「ふーん。・・・・・・・・やっべ


『え?』


高橋「いや、ちょっと待ってて」
ガチャ
優斗、どこ行ったんだろう。

もしかして麻酔と包丁、

持ってきてくれてんの?

そんなの全然待つけど。

ていうか、私スマホなかったっけ?

もしかして、あの三人にとられた?

うわっ。絶対そうじゃん。最っ悪。

私の命が~・・・・・・・・。

って、これから死ぬんじゃ~ん!

そうだった、そうだった!
『はははははっ!そうだよ!
 私これから死ぬんだよ!
 スマホなかったら、
 私ホントに死ぬんだ!
 やっばぁ!!!!ww』
ていうか、私一人で

めっちゃ笑ってるじゃん!

これ、あいつらがいる部屋まで

聞こえてるんじゃない?

え~、ヤバイなぁ~ww
ガチャ
『はぁ。今度は誰だよ』


?「お前、やべぇ奴?
 なんでそんなに態度変えれんの?」


『あ、瑞稀』


井上「なんで俺の名前知ってんの?」


『涼が教えてくれた!』


井上「はしもっちゃ~ん!」


橋本「はーい!」


井上「ちょっと来てー!」


『何呼んでんの』


井上「だって勝手に教えた・・・・・・」


『てか、何しに来たの』


井上「下に来てって言いに来ただけ」


『は!?それだけ?涼呼んだ意味・・・・・・』


井上「うっせぇ」
ヤバい。人と話すのって

こんなに楽しかったっけ?

・・・・・( ゚д゚)ハッ!!

私、何楽しんでんだ?

人と話しても楽しくない。

人と話しても楽しくない。

またあんな目に遭うよ。
ガチャ
橋本「はしもっちゃんだお?
  どうしたのかな?」


『涼。キャラがとてつもなくキモい』


橋本「お口が悪いぞ。あなたちゃん💕」


『ねぇ、マジでキモいから』


橋本「ひっど!ww」


井上「ねぇ、はしもっちゃん。
  そろそろ行こう」


橋本「そうだね。ほらあなた。
  下の部屋いくよ」


『はーい・・・・・』


井上「子供か」


『私まだ17歳。未成年』


井上「うっわ、子供」


橋本「瑞稀もまだ未成年でしょ」


『そうなんだ』


井上「はしもっちゃん言わなくていいから」


橋本「ごめんごめんww」
ガチャ
『あのさ、軽い口喧嘩しないで』


井上「喧嘩じゃねぇし」


橋本「あ~もう、ほら瑞稀!」


『なんでそう喧嘩腰になるかな』


井上「うるせぇ」


『はぁ?』


高橋「仲よくなったね」


橋本「でしょー?💕」
ギューーー
『ねぇ、嫌だ。優斗助けて』


高橋「はぁ。はしもっさん。話」


橋本「はーい」


井上「おい、ここ座れ」
なんで上からなんだよ。

て思いつつ、素直に言われたところに座る。

ていうかさ、こいつら何年なの?

絶対学生だよね。なんで学生が

こんな時間にここにいんの。

て言ったら私もなんだけどね。

ねぇ、知らない人いる。

何人いんの、この家?

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