あなたside
めんどくさい。ダルい。行きたくない。
私には大嫌いな場所がたった1つある。
それは学校・・・・・・・。
勉強が嫌いな訳じゃない。
いじめられてる(?)けどいじめが原因じゃない。
私は人が嫌い。人間って言う存在が大っ嫌い。
友達なんかいらない。一人で生きたい。
他人に指示される人生なんてまっぴら。
だから中学2年くらいから私は一人暮らし。
家出するって言っても親は
すんなり許可してくれたし、
生活費だってくれた。
学費も払ってくれてるし、困ったときは
なんでもしてくれる。
そんな親には一応感謝してる。一応。
ガラッ
『・・・・・・』
私はなにも言わず、無言で教室に入る。
うちのクラスは毎朝、教室にはいると同時に
挨拶しないといけないんだけど
私は毎日してない。別に良くない?
いくら×印がついたって、先生に怒られたって
そんなの私の勝手でしょ?
「うっわ。あいつ、今日も
無言で入ってきたよ」
「あいつマジたち悪いな」
「委員長、×印」
「言われなくても」
ポンッ
「ぃった・・・くもなかった」
投げられて当たったのは紙を丸めたボール。
なんで痛いとか言ったんだろう。
私バカじゃんww
あ、そういえば今日小テスト?
まーじかー。まぁ、できるか。
こんな私だけど勉強はできるんで。
ガラッ
先生「はい、きりーつ」
ガタガタガタ
先生「れーい!」
「「「お願いしまーす」」」
『・・・・・・・・・・』
挨拶とかめんどくさい。
なんでいちいち言わないといけないの?
ホント学校ってどうにかしてるよ。
先生「たちばな!!授業受ける気ないなら
教室から出ろ!!」
『わかりました~』
やった。今の聞いた?
教室から出ていけって。
先生から言ってくれた。ラッキー。
先生「あ、おい!テストはやれよ!!」
『出ろって言ったのは先生でしょ?』
先生「いや、うん、まぁ・・・・・・。
言い方が悪かった!
テストしてから出ろ!!」
『チッ。わかったよ・・・』
ガタッ
マジダルい。教室から出ろって言ったの
先生じゃん。意味わかんない。
ホントに人間嫌い。
先生「よーい、始め!!」
何この問題。簡単すぎだろ。
こんなのわかんない人いんの?逆に。
・・・・・・・・・・・・・・・うん。バカにしたわ。
先生「はい、終了!!」
あ~!やっと終わった~!
マジで暇だった!!!!
先生「後ろから集めろよ!」
『あ、よろしく』
て言って、前の席の子にテストを渡す。
『私出ろって言われてるから』
「あ、え、」
『じゃあね』
先生「あ、おい!橘!!!」
ガラッ
私はスマホを持って出る。
出ていけって言ったのは先生だよ?
人の指示に従うのは嫌だけど
都合がいいときは従うよ?
だって授業受けなくていいんだよ?
めっちゃラッキーじゃん。
そして私は学校から出る。もちろん裏から。
表から出たらバレるし、
学校にいても暇だもん。
ということで、外に出ます。
『どこに行こう・・・』
あんまり遠くない方がいいよね。
学校のチャイム、
なるべく聞こえた方がいい。
あ、あそこ!海のところの岩!ww
でもよくない?眺めいいし、海がきれい。
あそこにいよう。
『~~~~~~🎵』
ちょっと鼻唄。結局、授業出なくても暇。
何しようかな。あ。私ここで寝れる。
ということで、寝る。おやすみ。
『・・・・・Zz』
?「あれ?」
?「長谷川高校?」
?「どうする?」
ニヤ (。-∀-)
?「いきますか」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!