耳元で声がしたと思ったら、今度は顔を真っ赤にした顔が目の前に現れた。
ぶかぶかな服の中に、大きなまふの手が入ってきて、胸の突起物をいじり始めた。
だめだ。今は、こいつを寝かせてやらないと、いけないんだ。
わかってる。わかってるはずなのに、体が反抗しないのはなぜなのだろう…。
仰向け状態で足を持ち上げる体制で、まふは指を三本ほどいれ、ヌルヌルをかき混ぜていた。
解してヌルヌルな俺の後孔に、硬く熱い大きなモノが入ってきた。
せめてもの反抗を口にしようとすると、いきなりまふが俺の奥を突き始めた。その上突かれる度に出る声が、更に恥ずかしさを煽った。
腰を少し持ち上げられ、熱は俺の奥を何度も突いてくる。声は抑えたくても抑えられなくて、気持ちとは裏腹に快楽は襲ってきた。
俺は無意識にまふの名前を呼んでいて、腕を伸ばして肩にかけていた。
動きは止まり、まふが息を飲んだのがわかった。
自分でも、今自分がなにを言っているのかわからない。なのに、まふの笑っているん顔がぎこちなくて、見ていられなかった。
抱き寄せた体は熱くて、それは風邪のせいなのか、それとも運動のせいなのか、わからなかった。
前髪をよけると、涙で濡れた、幼さを思わせる顔が顕になった。
小さな声で呟き、額に口付けを落とした。
…と、そのとき。まふの体がいきなり動き、寝ていた体が起こされた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。