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第9話

足りない
6,309
2018/07/21 16:28
そらる
ふぁっ、あっ、あぁんっ!
まふまふ
そらる、さんっ…そらるさんっ!
そらる
まふっ、好き…大好きっ
何度も触れる程度のキスをしながら、お互いの熱を求め続ける。まふが俺より下にいるから、いつもより更に奥を突かれた。
まふまふ
そらるさん、もっと見せて…可愛い声、もっと聞かせて
そらる
も、無理ぃ!イくから…イッちゃう、からぁ!
まふまふ
いいですよ…いくらでも、イッてください?
そらる
いやっ、やぁっ…ぁああ!!
俺の熱が果てても、まふの熱は逆に上がっていく。運動だってしてないのに、なぜまふはこんな時だけ有り余ってるんだよぉ…。

それでも、今日のまふには余裕が無い気がした。
まふまふ
なに休んでるんですか?まだ僕、イッてないんですけど
そらる
うそ、だろっ?ちょっと待って。流石に体力もたな……んぁあっ!
待てと言っても、まふは腰を動かし続ける。水音が響く度に恥ずかしさは増したものの、それを恥ずかしがる余裕なんてなかった。
そらる
はぁ…はぁ……なんでそんなに、元気なんだよっ
二人一度果てた後も、まふの熱はおさまっていなかった。
まふまふ
さぁ。…でも、まだ愛し足りない
そらる
は!?え、ちょっと……やっ、んぁあっ!
いきなり体を持ち上げられたと思ったら、まふは立ち上がり俺の背中を壁につけ、俺を抱えたまま奥を突いてきた。いわゆる駅弁状態。
そらる
やめっ、ろってぇ!おく、が、やばいっ、からぁ!
まふまふ
さっきより、ナカしまってますね。奥気持ちいいでしょ?
そらる
そんな、わけっ…あぁんっ!
まふまふ
嘘はダメですよ?ほら、もっと奥突いてあげる
そらる
うそっ…これ以上、奥とか、無理っ…!
いつも以上に揺れる視界の中、まふは俺を見つめて笑っていた。

あぁ、ちゃんと笑えんじゃん…。
まふまふ
そらるさんっ、もう、ぼく…っ!
そらる
おれ、もっ、イクッ……あぁっっ!!
最奥を一突きされ、あっという間に絶頂を味わう。腹の中はまふでいっぱいだ。
まふまふ
そらるさん……
そらる
んっ、んんっ!
深い口付けの後、俺たちはしばらく互いを求めあった。















目を開けると、目の前にはまふの胸板があった。そして必要以上の密着と窮屈さからして、俺はまふに抱きしめられて寝ていたらしい。そして腕枕……。
まふまふ
ん、んー…
そらる
!?
起きたのかと驚いていたが、まふは目を覚まさずに俺の体を更に強く抱きしめてきた。
そらる
お、おい。まふ──
まふまふ
そらる、さぁん…ふふっ
そらる
なっ…!!
寝言…なんだこいつ。天使かよ。

俺は今日の予定を全て忘れ、しばらく旦那の腕の中に眠った。










谷川(せがわ)
谷川(せがわ)
こんにちは、またはこんばんは。そらまふ…正確には''まふそら''で小説を書かせて頂きました、谷川です。

この度はここまで読んで頂き、本当にありがとうございました!『いいね』『コメント』などをくださった方も、本当にありがとうございました!正直に嬉しかったです!

さて、「そらいろまふらー恋愛事情」なのですが、今回で最終話になってしまいました…。楽しみにしてくれていた方、なんだか申し訳ないです。ごめんなさい。

歌い手さんが大好きなので、他にもいくつか書いていくと思います。番外編で今回のお二人のことも、ちょこっと書くかもしれません。

とにかく、ありがとうございました!!
よければ、また宜しくお願いします!!

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