何度も触れる程度のキスをしながら、お互いの熱を求め続ける。まふが俺より下にいるから、いつもより更に奥を突かれた。
俺の熱が果てても、まふの熱は逆に上がっていく。運動だってしてないのに、なぜまふはこんな時だけ有り余ってるんだよぉ…。
それでも、今日のまふには余裕が無い気がした。
待てと言っても、まふは腰を動かし続ける。水音が響く度に恥ずかしさは増したものの、それを恥ずかしがる余裕なんてなかった。
二人一度果てた後も、まふの熱はおさまっていなかった。
いきなり体を持ち上げられたと思ったら、まふは立ち上がり俺の背中を壁につけ、俺を抱えたまま奥を突いてきた。いわゆる駅弁状態。
いつも以上に揺れる視界の中、まふは俺を見つめて笑っていた。
あぁ、ちゃんと笑えんじゃん…。
最奥を一突きされ、あっという間に絶頂を味わう。腹の中はまふでいっぱいだ。
深い口付けの後、俺たちはしばらく互いを求めあった。
目を開けると、目の前にはまふの胸板があった。そして必要以上の密着と窮屈さからして、俺はまふに抱きしめられて寝ていたらしい。そして腕枕……。
起きたのかと驚いていたが、まふは目を覚まさずに俺の体を更に強く抱きしめてきた。
寝言…なんだこいつ。天使かよ。
俺は今日の予定を全て忘れ、しばらく旦那の腕の中に眠った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。